◇ハマス殲滅は軍事ではなく政治問題

米国の失敗がイスラエルにも再現されかねないという懸念が出ている。イスラエルが地上戦を通じてハマスを除去するといっても、イスラエルが直接支配することも友邦と国際社会の批判や圧力を耐えるのも難しい状況だ。元イスラエル首相エフード・バラック氏は１５日、カーネギー国際平和財団が主管したセミナーで「イスラエル軍がハマスを軍事的に無力化させるほどの能力はもちろん備えているが、イスラエルが取る行動がもっと広い世界で合法的と見なされることを望む」と述べた。あわせて「ガザ地区爆撃で廃虚になった家から子どもの死体が見つかり、泣いている老夫婦の姿が映った映像が出ているが、このようなことでどうしたら国際的支持を獲得し続けることができるだろうか」と懸念をにじませた。

イスラエルが米国など西側の圧力に対応する政治・外交力量を十分備えていない点も指摘されている。現在、米国という強固な友好国を味方につけているが、米国が自国の利益を傷つける危険があると判断すればイスラエルに背を向ける可能性もある。エコノミストは「米国の寛容がどこまでかを知るべきだ」とし「最近ウクライナの対ロシア残酷報復行為があった時に米国が見せた政治・外交形態を反面教師とみなさなければならない」と指摘した。


英国ギングス・カレッジ・ロンドンのローレンス・フリードマン名誉教授（戦争学）は「ハマスを根絶することは単なる軍事的問題ではなく政治的問題」とし、イスラエルにこのような内容に対する出口戦略が用意されない限り、生半可に地上戦に突入するべきではないと伝えた。


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