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「怒りを表せ」 ハマスより強いヒズボラ、イスラエルと交戦激化

ⓒ 中央日報日本語版
パレスチナ・ガザ地区の病院爆発惨事でイスラエルとハマスなどの間の緊張がさらに高まった中、イスラエル北部ではイランの支援を受けるレバノンの武装団体ヒズボラとの交戦が激しくなっている。

タイムズ・オブ・イスラエルなど現地メディアによると、18日午前(現地時間)、イスラエル北部の国境地帯でレバノンの領土から発射された対戦車誘導ミサイル攻撃でイスラエル軍4人が負傷した。前日にはイスラエル軍とヒズボラが交戦し、ヒズボラ隊員5人が死亡したと、AP通信が伝えた。イスラエル軍はイスラエル領土に侵入しようとした隊員を射殺したと明らかにした。

7日にパレスチナの武装勢力ハマスによる奇襲攻撃以降、北部国境地帯でイスラエルとヒズボラの交戦が続いている。ヒズボラ側は前日までイスラエルとの交戦で10人が死亡したと集計した。


イスラエルとヒズボラの衝突が激化し、戦争が拡大する可能性も高まっている。ガザ地区の病院惨事を受け、ヒズボラは「路上と広場に出て激しい怒りを表出しよう」とレバノン市民の怒りを煽った。実際、数百人のレバノン人が首都ベイルートにある米国大使館の前で火をつけるなど激しいデモを行った。

このため米政府はレバノンに対する警報レベルを高めた。米国務省はこの日、レバノン渡航警報を従来のレベル3「渡航再考」から最高のレベル4「渡航禁止」に引き上げた。中東研究所のマクサド研究員は「イスラエルによるガザ地区への地上軍投入が近づくほどイスラエルとヒズボラの戦争の可能性はさらに高まるだろう」と懸念した。

ニューヨークタイムズ(NYT)によると、ヒズボラはハマスより訓練されていて、数万個のロケットとイスラエル領土の深くまで打撃できる精密誘導ミサイルを保有している。専門家らは2006年のイスラエルとレバノンの戦争以降、シリア・イラクなどでイスラム国(IS)と戦いながらヒズボラ隊員の戦闘力は大きく向上したとみている。したがってレバノンとの全面戦争はイスラエル史上類例のない大規模な戦争になると予想されると、NYTは伝えた。

米ホワイトハウスではヒズボラが今回の戦争に加わる場合、米国の兵力を使用する可能性を議論していると、米ニュースサイト「アクシオス」が報じた。米議会はイランの支援を受ける勢力が介入する場合、米軍の派兵を承認する案を準備している。共和党所属のマッコール米下院外交委員長はCNNに「中東の状況が日々悪化していて、必要な場合に備えて法案の草案を用意している」と話した。

ホワイトハウスは今回の戦争勃発初期からイスラエルに米軍を派兵する計画はないと繰り返し明らかにしてきた。しかしイランとイランの支援を受けるヒズボラが参戦する可能性を排除できず、米軍投入シナリオも検討するとみられる。

一方、イスラエル軍はこの日午前、昨日は一日中ガザ地区北部を空襲し、ガザシティ旅団の対戦車誘導ミサイル配備責任者ムハマド・アワダラらハマス幹部2人を射殺したと発表した。

また「罪のない民間人を危険から保護するための努力を続けている」とし「ガザ地区南部の都市カーン・ユニス近隣のアル・マワシに国際社会からの支援が搬入される人道主義区域を設けたので待避すべき」と促した。



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