米国主導の情報共有同盟である「ファイブアイズ」を構成する国の情報機関トップが、中国の先端技術窃盗行為が世界の革新を脅かしていると警告した。

米連邦捜査局（ＦＢＩ）とロイター通信などが１７日に明らかにしたところによると、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの情報機関トップらはこの日カリフォルニア州パロアルトで開かれた新興技術セキュリティ革新会議で、「中国が人工知能（ＡＩ）、量子技術、ロボット工学などの分野で機密を盗んでいる」としてこのように明らかにした。５カ国の情報機関トップが公開的に一緒に姿を見せるのは今回が初めてだ。

ＦＢＩのレイ長官は「中国は長くサイバー侵入、人的情報作戦、表向きは無害に見える企業投資・取引など、クモの巣のような技術を動員して企業を標的としてきた。そのクモの巣はさらに大胆で危険になっている」と話した。


レイ長官はまた「中国は他のすべての主要国を合わせたよりも大きいハッキングプログラムを保有しており、どの国よりも多い個人と企業のデータを盗んだ。ＡＩ技術が（中国の）違法行為を増幅させる手段になる可能性を懸念する」と強調した。

英情報局保安部（ＭＩ５）のマカラム長官は隠密な中国の活動に対するＭＩ５の調査が２０１８年以降７倍に増えたと説明した。オーストラリア保安情報機構のバージェス長官は先月、中国が有名オーストラリア研究機関に研究員を潜入させ機密を持ち出そうとして摘発された事例を紹介した。

これに対し在米中国大使館の劉鵬宇報道官は「われわれは中国に対する根拠のない主張と誹謗に断固として反対する。中国は知的財産権保護に専念している」とロイター通信に話した。