フランシスコ教皇がイスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区包囲攻撃に懸念を表すと、イスラエルがバチカンに対して露骨に不満を示した。

タイムズ・オブ・イスラエルによると、イスラエルのコーヘン外相は１５日（現地時間）、教皇庁のギャラガー外務局長との電話でバチカンに対して強硬発言をした。

コーヘン外相は「ユダヤ人、イスラエル人という理由だけで女性、子ども、高齢者を襲ったハマスのテロリストの殺人的な行為に対し、バチカンが確実に非難することを期待する」とし「イスラエルが１３００人の犠牲者を葬る状況で、バチカンが主にガザ地区の住民を憂慮する声明を発表するのは容認できない」と明らかにした。


イスラエルとバチカンの外交トップの電話はこの日、フランシスコ教皇の祈祷メッセージの直後にあった。教皇はサンピエトロ広場で「すべての民間人が紛争の犠牲者にならないことを強く求める」とし、イスラエルが封鎖しているガザ地区に人道的通路を開くべきだと強調した。

７日にパレスチナの武装勢力ハマスの奇襲攻撃とこれに対するイスラエルの報復があり、教皇は武力衝突を中断すべきという声明を繰り返し出していた。１１日には、ハマスは人質を直ちに解放すべきだと促すと同時に、イスラエルに向けて「パレスチナ人が暮らすガザ地区に対する全面的な包囲攻撃を深く憂慮する」と述べた。