銃を持って電動パラグライダーでイスラエルに浸透するハマス隊員 [ツイッター MarioNawfal]
カギは攻撃目標であるハマス指導部除去作戦などにかかる時間だ。イスラエル政府の安保顧問ニムロド・ノビク氏はNYTに「一部のイスラエル軍事および政治指導者はイスラエル軍が18カ月間ほど家屋を一つ一つ捜索しながら逮捕作戦を遂行することを望む」と述べた。速戦即決で終わらない可能性があるということだ。
ハマスが人質をとったことも長期戦の可能性を高める背景に挙げられる。ハマスは非常に複雑なガザ地区のあちこちに人質を深く隠し、イスラエルに全面攻撃をためらわせる戦法を駆使しているためだ。
これと同時にハマスは国際社会を「イスラエルの敵」にするための宣伝扇動も強化している。14日、ハマスの軍事組織アル・カッサム旅団は「この24時間にイスラエルの空襲で人質9人が死亡した」とし「うち5人はイスラエル人、4人は外国人」と主張した。その一方で具体的な説明もなく「(死亡は)捕虜が収監された場所に対するイスラエルの攻撃によるものだ」と主張した。
ハマスはテレグラムを通じて「人形」をあたかもイスラエルの空襲で犠牲になった人質のように宣伝した。「シオニスト(イスラエル軍)に殺害された子どもの葬儀」と題した映像には、大けがをした幼い少女が急いで病院に運ばれる姿があったが、人形を人質に見せかけていた。しかしネットユーザーの指摘で宣伝戦は失敗に終わった。ハマス側は現在この宣伝物を削除した状態だ。
NYTは「イスラエルとハマスは共に心理戦に優れている」とし「特に人質事態が解決していない状況で利益を得るために脅迫と情報流出を通じて心理戦をする可能性がある」と予想した。
◆北朝鮮伝授のトンネル戦術で背後侵入も
ガザ地区内ではハマスが市街戦を有利に展開する可能性があるという見方も出ている。ハマスは2005年にイスラエルがガザ地区から兵力を撤収して以降、北朝鮮が伝授したトンネル技術などを活用して迷路のように複雑な地下軍事施設を構築した。イスラエルに対する奇襲攻撃もこうした地下で長く事前準備をしたため、「モサド」などイスラエル情報機関が把握できなかったという分析もあった。
ハマスは市街戦でこうしたトンネル網をゲリラ戦の手段として使用する可能性が高い。マッキンゼー元米中部司令官(予備役海兵隊4つ星将軍)はFPのインタビューで「ハマスはトンネル網を使って攻撃してIDF兵力の背後に侵入したり、あらゆる方向に攻撃してイスラエルが(優勢な武装の)利点を効果的に使用するのをかなり難しくするはず」と分析した。
マルロイ氏は「ハマスは自分たちが統治する(ガザ地区という)都市ジャングルで戦うのに慣れている」とし「IDFは前進しながら、地雷、対戦車ミサイルやドローンなどで戦車、車両を破壊するキルゾーン(kill zone)の罠にはまる可能性もある」と述べた。
「ハマス、北朝鮮のトンネル戦術を使用か」…イスラエル「人質救出作戦」のカギ(1)
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