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イスラエル「地上軍数万人投入作戦」…イラン、介入警告

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イスラエルの国旗

イスラエルがガザ地区の地上戦に数万人の兵力を投じる予定だと15日(現地時間)、外信が報じた。2006年のレバノン戦争以降、最大規模となる。米国もイスラエル周辺にすでに配備した「スーパー原子力空母」ジェラルド・フォード空母打撃群に続き、ドワイト・アイゼンハワー空母打撃群を追加配備する初の軍事的事態となり戦雲が濃厚になってきている。



この日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、イスラエル軍は今回の地上戦に数万人の兵力を投じてパレスチナ武装組織ハマスの指導部を殲滅(せんめつ)するという目標を掲げている。大規模な軍兵力を動員して最上の条件で作戦を成功させるという構想だ。


イスラエル防衛軍(IDF)はガザ地区の住民に15日午後1時(日本時間午後7時)までに退避するよう通知した。IDFはこの日、X(旧ツイッター)を通じて「我々はまずガザシティとガザ地区北部の住民に安全のために南に移動するよう促した」とし「イスラエル軍は午前10時から午後1時までは待避経路でいかなる作戦も進めない」と説明した。

◇ハマス、トンネル戦準備…イスラエル、統合直接攻撃弾(JDAM)掃討戦の可能性

これについてロイター通信など外信は一斉に「地上作戦が間近だという信号」と解説した。イスラエルのネタニヤフ首相はこの日、防弾チョッキを着てガザ地区郊外周辺軍部隊を視察して「次の段階が近づいている」と言って軍を激励した。これに関連し、当初週末の14~15日ごろの地上軍投入が予想されたが、気象悪化により戦闘機やドローンを利用した航空支援作戦に困難が発生して延期されたとNYTは伝えた。

外信によると、イスラエル軍が投じると予想される兵力は17年前のレバノン戦争以降、最大規模となる。当時レバノンのシーア派武装組織ヒズボラがイスラエル軍人を拉致したことに対応して、イスラエルはヒズボラの根拠地を攻撃した。34日間の戦争でレバノン人1000人余り、イスラエル人150人余りが亡くなった。

だが、今回の作戦は国境地域で行ったヒズボラとの戦争と違い、市街戦という形で行われる。このためにイスラエル軍がガザ地区の都心と地下トンネルでハマスと交戦して戦争が長期化する可能性が示唆されている。

イスラエル側はハマスがガザ地区の狭い路地に爆発物を隠して設置するか、迷路のような地下トンネル内に各種地雷や罠を仕掛けたりしたと予想している。このような状況でイスラエル軍がJDAMの使用をはじめ、地上戦にも突入するとの展望も出ている。

「バンカーバスター」と呼ばれるJDAMは鉄筋コンクリート構造の地下施設を貫いて爆発することから地下トンネルの破壊に効果的だ。イスラエル軍事専門家のヤコブ・カッツ氏は「イスラエル軍はできるだけトンネル中に入らないようにしながら、その代わりに爆発物を落としてトンネルを先に潰そうとするだろう」とNYTに話した。

イスラエルのガザ地区地上戦「秒読み」に入ったことに対して、イランは強く反発した。イランのアブドラヒア外相は14日、国連中東和平特使のウェンズランド氏を通じて「『レッドライン』というものがある。直ちに地上戦を止めなければ統制不能になるだろう」としながら「我々はヒズボラが用意したシナリオについても知っている」と話した。これはイスラエルが地上戦に出る場合、イランがシリア内の武装組織やヒズボラの参戦を支援するなど直・間接的に紛争に介入する可能性を警告したものだ。

米国は戦争拡大を阻止しようとしている。中東に急派されたブリンケン国務長官は15日にサウジアラビアの実権者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会った。国務省のマシュー・ミラー報道官は声明を通じて「長官とビン・サルマン皇太子は民間人の保護と中東和平の安定増進のために共同の約束を確認した」と明らかにした。

これに先立ってブリンケン長官は14日には中国の王毅外交部長との電話会談で「中東和平のために影響力を行使してほしい」と要求した。だが15日、中国外交部によると、王部長は同日、サウジアラビアのファイサル外相との電話会談で「イスラエルの行為は自衛範囲をすでに越えている」と批判した。

ブリンケン長官は16日には再びイスラエル指導者との追加協議のためにイスラエルを再訪問する。12日にイスラエル訪問を開始したブリンケン長官はサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、カタール、ヨルダンの首脳などと会ったほか、パレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバス議長とも会談した。文字通り東奔西走している。



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