◆共和党、スカリス議長候補選出も内紛

一方、次期下院議長選出のために内部で議論する共和党はこの日、非公開投票を通じてスティーブ・スカリス院内総務を自党の議長候補に選出した。ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）、ワシントンポスト（ＷＰ）などによると、共和党内の表決でスカリス氏が１１３票を受け、トランプ前大統領が推したジム・ジョーダン議員（９９票）を１４票差で抑えて下院議長候補になった。

しかし依然として党内は混乱し、内紛が続いた。当初、この日午後３時に本会議を開き、下院議長選出投票まで行う予定だったが、予定された時間まで２時間を切ってから日程を延期した。これはスカリス氏がジョーダン氏の支持票までかき集める作業が依然として進行中であることを表したと、ＷＰは指摘した。ジョーダン氏はまだスカリス氏に対する公式支持声明を出しておらず、フリーダムコーカスの一員など党内強硬極右性向の下院議員らは本会議場でスカリス氏を認めないと主張している。


下院多数党の共和党が団結を維持すれば、自党出身の下院議長を選出するのは難しいことでない。しかしバイデン政権と民主党を相手により強硬な路線を望む一部の非妥協的な強硬派が党全体を揺さぶる力学構図のため難航する状況だ。１月にマッカーシー前下院議長が選ばれた当時にも極右保守性向のフリーダムコーカスが足かせになり、１５回の投票の末、苦労して選出された。ＮＹＴは「こうした状況はマッカーシー前議長がそうだったように、共和党出身の次期下院議長がまた直面することになる挑戦を雄弁に語っている」と伝えた。


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