イスラエルを奇襲攻撃したパレスチナ武装政派ハマスが民間人を無差別殺害し、子どもたちまで斬首したという主張をめぐり真実攻防が起きている。

米ＣＮＮ放送によると、イスラエルのネタニヤフ首相の報道官は１１日（現地時間）、イスラエル南部のキブツ（農業共同体）「クファール・アザ」で斬首された乳幼児の遺体が発見されたと述べた。

イスラエル軍が国境近くのキブツなどの統制権を回復した後、現場を収拾する過程で、ハマスが乳幼児をはじめ民間人を残酷に殺害した情況が明らかになったということだ。


クファール・アザで遺体の収拾に乗り出したイスラエル軍関係者も「女性や赤ちゃん、高齢者がＩＳの方式で残酷に虐殺された」と話した。

ＩＳ（イスラム国）は斬首と火刑など残酷な方法でキリスト信徒などを殺害し、悪名を高めた極端主義武装勢力だ。

ネタニヤフ首相は同日、「ハマスはＩＳだ。世界がＩＳを粉砕して除去したように、彼らも粉砕され除去されるだろう」と話した。

しかし、ハマスは乳幼児を殺害し、女性に対して性的暴行などを犯したというイスラエル側の発表を全面的に否定した。

ハマスはこの日、声明を出し「西側メディアはパレスチナ抵抗軍が子どもの斬首と女性の性的暴行に関与したという根拠のない非難を流布している」とし「これはイスラエルの占領による残酷な犯罪から視線をそらすために企んだこと」と反論した。

一部ではバイデン米大統領がこの日、ホワイトハウスでユダヤ人指導者たちと円卓会議を行い「テロリストが子どもたちを斬首する写真を見ることになるとは想像もできなかった」と話したことについて、米政府がハマスの乳児殺害を確認したという解釈が出たりもした。

しかし、これは事実ではないことが明らかになった。ホワイトハウス報道官は、該当発言についてネタニヤフ首相報道官の発言とマスコミ報道に言及しただけだとし、バイデン大統領や米政府当局者がそのような写真を直接見たり、ハマスの乳幼児殺害を確認したりした報告は受けていないと釈明した。