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サムスン電子7-9月期営業利益2.4兆ウォン…半導体底打ち反騰の信号弾

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

サムスン電子

サムスン電子が今年に入って初めて兆単位の四半期営業利益を記録した。主力である半導体で不振が続いたが、スマートフォンとディスプレー事業の好調のためと解説される。業界では半導体が底を打つことが予想される10-12月期からは本格的な業績反騰が可能だと予想する。

サムスン電子は11日、連結基準で7-9月期の売り上げが67兆ウォン(約7兆4000億円)、営業利益が2兆4000億ウォンを達成したと公示した。前年同期と比較して売り上げが12.7%、営業利益が77.9%減少したが、昨年10-12月期以降で初めて兆単位の四半期営業利益を出した。4-6月期と比較すると売り上げが11.7%、営業利益が258.2%増えた。半導体不況の余波でサムスン電子は1-3月期の営業利益が6402億ウォン、4-6月期の営業利益が6685億ウォンにとどまっていた。

今回の業績は市場の予想を上回るものでもある。金融情報会社Fnガイドによると、サムスン電子の営業利益見通し平均は2兆1344億ウォンだった。この日サムスン電子の株価は2.71%上がった。


サムスン電子は事業部門別の業績を公開していないが、専門家はスマートフォンとディスプレー部門が善戦したと分析する。証券業界ではメモリー半導体不況に陥っているDS(半導体)部門が3兆ウォン台の営業赤字を出したと推定する。代わりにモバイルを担当するMX(モバイル経験)事業部が8月に発売した新型折りたたみスマホの「ギャラクシーZフリップ5」「フォールド5」の人気により3兆ウォンを超える黒字を記録し収益を相殺したとみる。

特に子会社のサムスンディスプレーが予想を上回る好業績を収めたことがわかった。サムスンディスプレーは7-9月期にギャラクシー新製品と最近発売されたアップルの新型iPhone15シリーズに有機ELパネルを供給した。技術力と歩留まりを基に中国のディスプレーメーカーを抜いて最も多い量を顧客に供給し2兆ウォン近い営業利益を出したことがわかった。収益性が低い大型パネル生産ラインの果敢な縮小、中国蘇州工場の売却など事業構造再編も一役買ったと評価される。

上半期だけで9兆ウォンに達した半導体の赤字幅も大きく改善されたと分析される。半導体営業赤字は1-3月期に4兆5800億ウォン、4-6月期に4兆3600億ウォンと大きく増えたが、7-9月期は3兆ウォン台水準に減ったと推定される。積極的減産効果に最近のDRAMとNAND型フラッシュなどメモリー半導体の価格下落傾向が落ち着くなど業況改善信号が現れてだ。

市場ではサムスン電子が10-12月期からは本格的な業績正常化を始動するとみている。生成型人工知能(AI)時代が開かれ次世代・高付加価値規格であるDDR5、高帯域幅メモリー(HBM)を中心にメモリー市場が再編されているところにDRAMとNAND価格の下落傾向が止まり半導体赤字幅は10-12月期に1兆ウォン台まで低くなるだろうという観測も出ている。

システムLSI(設計)事業部とファウンドリー(半導体委託生産)事業部もやはり業況が回復すれば赤字から抜け出せると期待される。半導体業界関係者は「来年4-6月期以降にメモリー半導体価格が再び急上昇する可能性が大きい。早ければ来年中に再び10兆ウォン台の四半期営業利益を回復できるだろう」と話した。

一方、サムスン電子は米国経済誌フォーブスが発表した「世界最高の職場」評価で、グーグルやアップルなど世界的ビッグテック企業を抜いて4年連続1位に上がったとこの日明らかにした。



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