韓国軍当局がパレスチナ武装勢力ハマスのイスラエル奇襲について「成功と評価され、わが軍も教訓としなければいけない」と明らかにした。

姜信哲（カン・シンチョル）合同参謀本部作戦本部長は１０日、国防委員会の国政監査に出席し、「ハマスが奇襲作戦をし、ロケット砲数千発、高速上陸艇などを活用した陸・海・空浸透などで少なくとも２１の地域で交戦をした」とし「ハマスの奇襲は成功したとみる」と述べた。

特に姜本部長は「短い時間のロケット砲攻撃でイスラエルの『アイアンドーム』防御効果は少なかったと評価される」とし「時間と手段、方法の側面で敵が活用可能な非対称的な攻撃形態が見られ、対応が必要だ」と強調した。


時間の側面ではユダヤ教の安息・記念日の早朝に攻撃し、小規模浸透・襲撃部隊、ロケット砲・トラック・パラグライダーなど従来の通常戦力と民需用装備までも活用して手段を多様化したというのが、合同参謀本部の説明だ。北朝鮮がこれを模倣することに備えて可能な対策が準備されるべきということだ。

軍当局はアイアンドームと共に国境一帯の科学化警戒システムが無力化した点に言及し、システムに対する過度な依存を警戒する必要があるという分析も出した。北朝鮮が現在保有する１７０ミリ自走砲、２４０ミリ放射砲３４０門を最大限に稼働して１時間に１万６０００発を撃つ場合、２０２６年に「韓国型アイアンドーム」長射程砲迎撃体系（ＬＡＭＤ）が配備されても被害が避けられないからだ。

申源湜（シン・ウォンシク）国防部長官はこの日、記者らに対し「イスラエルが無人機などの航空戦力で監視していれば、このような被害はなかったはず」とし「航空監視・偵察を制限する９・１９軍事合意をできる限り早期に効力停止にできるよう努力する」と明らかにした。