昨日、２０２２杭州アジア競技大会が幕を下ろした。韓国は金メダル４２個で、中国、日本に次ぐ総合３位だった。全体のメダル数は１９０個で、２位の日本（１８８個）を上回った。韓国サッカーは無敗でアジア競技大会３連覇を達成した。野球はグループリーグの敗戦を乗り越えて４連覇の偉業を達成した。

歴代最高成績の水泳は２２個（金６、銀６、銅１０）のメダルを獲得した。３冠のキム・ウミン（２２）、２冠のファン・ソンウ（２０）をはじめ、５０メートル自由形・バタフライで金メダルを獲得したチ・ユチャン（２１）、ペク・インチョル（２３）ら２０００年代生まれの選手の活躍は、国際舞台で臆することなく自信を持って競技に臨む若い世代の覇気を見せた。

老将の闘魂も光った。新設されたｅスポーツ部門（ストリートファイターＶ）で金メダルを獲得したキム・グァンウ（４４）は最高齢の金メダリストだ。ゲームセンターで格闘ゲームを初めて接した８歳の時から３６年間にわたり一つの井戸を掘り続けた。１９９７年大会で入賞し、職場に通いながらプロゲーマーとしての活動を併行した。「強い意志で今まで来た」という言葉のように折れない意志が国民に大きな感動を与えた。ブレイキン銀メダリストのキム・ホンヨル（３９）も同じだ。激しい動きが多い種目の特性上「痛いところが多い」と冗談を言うが、彼の目は今でも鋭かった。メダルには届かなかったが、ブリッジ部門で７３歳のキム・ユンギョンとイム・ヒョンも感動を与えた。「人生のサプライズプレゼント」というイム・ヒョンの言葉のように高齢になっても冷めない情熱と闘志が目を引いた。


ひざに痛みを抱えながらもバドミントンで金メダルを獲得した安洗塋（アン・セヨン、２１）は人間の限界の克服を見せた。強くテーピングを巻いた膝は締めつけられて黒くなっていた。セットが終わるたびに座って冷やしながらも、闘志は折れなかった。大会でバーベルを持って倒れた女子重量挙げのキム・スヒョン（２８）は「折れない心」で銅メダルをつかんだ。決勝で「チャンスが訪れたのでしっかりと頑張りなさい」という北朝鮮の監督の応援が励みになったという。記者会見でキム・スヒョンは北朝鮮の重量挙げ選手イム・ジョンシムのファンだと明らかにし、ふさがった南北情勢とは異なる、和気あいあいとした場面を演出した。

残念な点もある。バレーボール（男子）は６１年ぶりのノーメダルだった。バスケット（男子）は歴代最低の成績だった。柔道・レスリングは世代交代に失敗した。一方、日本（２位）、インド（４位）は国家レベルの緻密な次世代新鋭育成プランと果敢な投資で躍進した。その国のソフトパワーを象徴するスポーツは重要な国力の指標だ。パリオリンピック（五輪）まで残り９カ月となった。次の挑戦と情熱を期待する。