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【韓半島平和ウォッチ】韓日米で協力強化も、韓中関係も発展させるべき(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆米国・日本も中国と関係改善へ

韓国は中国のこうした内心を把握し、賢明な外交戦略を進めることが要求される。1つ目、韓日米体制を強化しながら、同時に韓日米に閉じ込められず、我々の外交の創意性と自律性を発揮する必要がある。

まず、中国が韓日米体制の誕生で韓国との関係改善の必要性がさらに高まったことを活用し、中国と堂々と安定的な関係を築くために努力しなければいけない。韓日米の協力は地域の平和と安定の維持を目標にする。このため中国が平和・安定の阻害要因にならないよう韓日中首脳会談を通じて外交的努力を傾けることは、韓日米の体制の精神と衝突しない。


また韓国としては経済が衰退すれば韓日米体制内の役割と地位が縮小し、矮小なパートナーに転落するしかない。韓日米体制で我々が重要な一員として機能するためには経済的な存在感を引き続き高めていく必要がある。経済・安保的制約の下でも最大貿易相手国の中国との経済関係を増大する努力を怠ってはいけない。

11月のサンフランシスコAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に中国の習近平国家主席を出席させるための米中協議や日本の緻密な対中関係改善の動きなどを見ると、日本・米国にとっても中国は競争者だけでなくパートナー的な存在であることを見せている。特に中国が大国である米国・日本との関係を優先視するという点を考慮すると、韓国が対中関係で米国・日本に遅れをとらないよう、きめ細かな対応が求められる。

◆日本の対露朝接近動向に注目すべき

こうした点で韓国で今年開催される韓日中首脳会談の実現に向け、韓国が外交的な力量を最大限に発揮しなければいけない。また、米国・中国・日本、特に日本がロシア・北朝鮮にどのように接近するのかに常に注目し、露朝との関係を進める方向について深い戦略的な悩みが必要だ。

2つ目、韓日米の協力を持続可能な体制に発展させるために国内外の努力を強化する必要がある。韓日米ともに自由民主主義国家であり、選挙による政権交代により外交政策の持続性が揺らぎやすい。

日本は韓日米協力に積極的な自民党独走体制が当分変わらないだろうが、米国は同盟強化に積極的でないトランプ前大統領のような人物が執権すれば韓日米協力体制が毀損されるおそれがある。韓国でも親米・親中をめぐり与野党間の相当な戦略的・情緒的乖離が存在する。こうした点を考慮すると、韓国が韓日米体制を強化していくと同時に、韓日中協力の増進と安定的な韓中関係を追求していけば、与野党間の距離が狭まる環境が形成される可能性がある。また政府が政治的な誘惑に駆られず一貫して韓日関係を発展させていく基調を堅持することが、韓日米体制の強化に不可欠だ。

最後に、我々に死活的な核心外交問題のために、学界・言論界などオピニオンリーダーの意見の収束が求められる。陣営論理的な分裂を触発しやすい「集団知性」よりは、統合的・意見収束的「集団知恵」を集めることがさらに重要だと考える。左右を超越して国益だけが永遠であることを深く考える時だ。

イ・ヒョク/元ベトナム大使


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