北朝鮮男子サッカー代表チームの選手らが杭州アジア大会で日本との準々決勝で敗れた後、審判に向け威嚇的な行動をとったことに対し英国メディアが批判した。

英紙サンは３日、杭州アジア大会のニュースを伝えながら「北朝鮮代表チームが審判を暴行しようとした。衝撃的な事件」と批判した。サンは「北朝鮮代表チームキャプテンのチャン・グクチョルとキム・ギョンソク選手が試合終了のホイッスルが鳴った後審判に強く抗議した。選手らは審判の腕を強く押すなど身体的威嚇を加えた」と付け加えた。

また「審判は後に退いたが選手らは彼をつかまえようと追いかけ副審と安全要員らが介入しようと飛び込んだ。北朝鮮代表チームのシン・ヨンナム監督もまた状況を落ちつかせるために直接出て行った」とも明らかにした。


サンは、主審が後半３５分に日本にペナルティーキックを与えたことが北朝鮮選手らの怒りの原因になったと説明した。サンは「北朝鮮のキーパーが日本の西川潤の足をかけ転倒させると主審がペナルティーキックを宣言した。キーパーはすぐに抗議したが審判はこれを認めなかった」と伝えた。

結局日本の松村優太がペナルティーキックを成功させ２－１で勝利する決勝点を決めた。北朝鮮はあわただしく攻撃展開に出たが点数に変化を与えることはできず敗れた。

サンは「北朝鮮チームが審判を攻撃する場面が全世界に広がった。これを見ただれもが北朝鮮選手の行動を批判した」と伝えた。しかしシン監督は北朝鮮代表選手らを保護するのに忙しかった。サンは「シン監督はあきれたことに試合後のインタビューで選手らを弁護した」と批判した。

シン監督は試合後の記者会見で「きょうは誤った宣言で（選手らが）少し興奮したのは事実。主審が公正でなければサッカーに対する侮辱だと考える」と明らかにした。