杭州アジア大会の選手村の料理を「吐きそうだ」と酷評した中国囲碁の最高スター柯潔がミックスゾーンの前でインタビューを控えて涙を見せた。



３日午後、中国・杭州でアジア大会囲碁男子団体決勝戦が行われた。シン・ジンソ９段（２３）、パク・ジョンファン９段（３０）、ピョン・サンイル９段（２６）、シン・ミンジュン９段（２４）、キム・ミョンフン９段（２６）、イ・ジヒョン９段（３１）で構成された韓国代表チームは中国代表チームを４－１で制圧し金メダルを獲得した。中国は韓国に敗れ銀メダルとなった。


特に中国最高の囲碁スター柯潔９段と対戦したシン・ミンジュン９段が活躍を見せた。シン・ミンジュンは序盤にＡＩ上で不利な形勢と敗北確率が出てきたが中後半以降３２３手で戦いをひっくり返し逆転勝ちを決めた。シン・ミンジュンは「序盤に大きく押されたというが実際にそれほど多く感じられなかった。最後まで集中力を維持した」と話した。

試合終了後に各国の選手が取材陣のインタビューと表彰式のため表彰式場に移動した。浮き立った韓国チームに比べ沈鬱だった中国代表チーム。暗い雰囲気でミックスゾーンに移動する際に柯潔は急に後を向いて泣き始めた。

待ち構える取材陣が負担になったのか韓国のシン・ミンジュンに逆転負けされたくやしさか、柯潔はすぐには気持ちを切り替えられずしばらく涙を流した。柯潔は目頭を赤くしたままミックスゾーンに向かい、その後表彰台でも終始沈鬱な表情で喜ばず表彰台からすぐに下りた。

柯潔９段は先月５日、自身のＳＮＳアカウントで、選手村の食堂で羊肉を食べた後「本当にまずくて吐きそうだ。この羊肉は吐き気がする」と酷評した。また、豚バラ肉には「毛が多い。もういい。食べたくない」と不満を述べた。この動画はファンらを通じて急速にオンラインで広がった。だが突然柯潔が投稿した原本だけでなくファンがシェアした動画まですべて削除された。柯潔のＳＮＳにはその後選手村の別の食堂で食事をして称賛する動画が投稿された。