先月30日、北朝鮮の金剛山観光地区ゴルフ場を撮影した「プラネット・ラボ(Planet Labs)」の衛星写真で、クラブハウスの向かい側に建物とほぼ同じ大きさの黄色い物体が見える。[写真 Planet Labs、VOA]
VOAは先月30日、北朝鮮金剛山観光地区ゴルフ場一帯を撮影した米国「プラネット・ラボ」の人工衛星写真を分析した結果、クラブハウス建物前の空き地に黄色い物体が横80メートル・縦20メートルの大きさで覆われている姿が捉えられた。
これを受け、米不拡散研究センターのジェームズ・マーティン上級研究員はVOAとのインタビューで、「これまで北朝鮮が平らなコンクリート地帯でトウモロコシなどの穀物を干す姿を(衛星写真で)見ることができた」とし、「今回も同じ作業を行っている姿が衛星写真に撮られたものだ」と分析した。
北朝鮮当局が金剛山観光地区一帯をトウモロコシを干す場所として利用する姿が捉えられたのは今回が初めて。
VOAは「北朝鮮が今年から金剛山観光地区を穀物乾燥場所として活用し始めたという意味」とし「これはこれまでこの一帯が事実上放置されていたことを示している」と伝えた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は2019年10月の金剛山訪問当時、「見るだけで気持ちが悪くなる粗末な韓国側の施設をすべて撤去するように」と指示した。
北朝鮮はその後、昨年3月から金剛山地区内の韓国側資産である海金剛(へグムガン)ホテルとゴルフ場内の宿泊団地8棟を順次撤去した。
北朝鮮は韓国観光公社が巨額を投資した金剛山文化会館の建物をはじめ、温井閣(オンジョンガク)・九龍(クリョン)ビレッジ・金剛ペンションタウン・高城(コソン)港刺身屋など現代峨山(ヒョンデアサン)などの所有資産も無断で解体した。
北朝鮮がこの場所を自主的に再開発して観光地にするという観測が提起されたりもしたが、まだ特別な作業が行われていなかったとみられる。
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