韓国で２６日、建国７５周年「国軍の日」を記念して１０年ぶりに大規模な市街地軍事パレードが開かれ、海外メディアも注目した。

ロイター通信は「韓国が異例にも軍事パレードを開いて北朝鮮の核の脅威に警告を送った」と題した記事で、この日の市街地パレードを詳しく紹介した。

ロイター通信は「普通（韓国の）国軍の日の行事は、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）体制で大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）など戦略武器を含めて開催する大規模な行事と比較すると、相対的に静かに行われる」とし「（しかし）韓国はこの日、１０年ぶりに大規模な軍事パレードを開いた」と報じた。


続いて「行事のハイライトはソウルの主要商業地区を通る繁華な光化門（クァンファムン）一帯までの２キロのパレードだった」とし「行事は尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が北朝鮮に対して強硬な態度を見せる中で開かれた」と伝えた。

米ＣＮＮも「韓国の大規模軍事市街地パレードは異例」と評価した。ＣＮＮは「北朝鮮が核を使用する場合、米韓同盟の圧倒的対応を通じて北朝鮮政権を終わらせる」という尹大統領の発言を紹介し、約３００人の米国軍人も行事に参加したと伝えた。

フランス２４は「韓国は１０年ぶりの市街地軍事パレードで異例の光景を作った」とし「北朝鮮との関係が悪化する中、先端武器を見せた」と報じた。

アラブ圏メディアのカタールのアルジャジーラは「今回の軍事パレードは尹錫悦大統領がより一層強硬な接近方式で北朝鮮に対応している中で開かれた」とし「今月、北朝鮮の金正恩国務委員長がロシアを訪問してプーチン露大統領と会談し、尹大統領はロシアと北朝鮮の軍事取引を『直接的な挑発』と規定した」と説明した。

共同通信は「北朝鮮政権は核兵器が自らの安全を守ってくれないという事実をはっきりと知るべきだ」というこの日の尹大統領の発言を伝え、韓国国軍の日記念パレードは５年に１回開かれていたが、文在寅（ムン・ジェイン）政権では南北関係を考慮して行われなかったと報じた。

「強い国軍、頼もしい安保、力による平和」をテーマにした今回の国軍の日の行事はこの日午前、ソウル空港で始まった。尹錫悦大統領と李鐘燮（イ・ジョンソプ）国防部長官、金承謙（キム・スンギョム）合同参謀議長など政府・軍関係者が出席した。

韓国軍は雨の中で待っていた約１万人の市民の前で、韓国弾道ミサイル玄武５、長距離地対空誘導ミサイル（Ｌ－ＳＡＭ）など軍が保有する最強武器を初めて公開した。

尹大統領は現職大統領では初めて国軍の日記念市街地パレードに出席した。尹大統領は世宗大王像から六曹マダンまで国民や将兵と共に行進した。この日の軍事パレードは２０１３年以来１０年ぶりに開かれた。