中国最大の通信装備企業ファーウェイが２５日に新製品発表会を開いたが、話題になった最新型スマートフォンの性能に対しては特別な説明を出さず不満が出てきたとＣＮＮとロイター通信などが伝えた。

報道によると、ファーウェイはこの日本社がある広東省深圳でオーケストラと合唱団まで動員した新製品発表行事を行った。ファーウェイはこの行事でタブレット端末の新製品である「メイトパッドプロ１３．２」と金で作った新たなスマートウォッチなどを公開した。

この日の行事の主人公は中国が独自の技術で作った第２世代７ナノメートルチップを搭載したとされる「メイト６０プロ」と思われた。先月末にファーウェイがメイト６０プロを発表し、この日の行事ではこれに対する具体的な発表が予想され中国のソーシャルメディア（ＳＮＳ）ウェイボーなどでは行事と関連して多くの投稿が上げられた。


しかしオンラインだけで数百万人が見守ったこの日の行事でファーウェイはメイト６０プロの具体的性能に対しては口を固く閉ざした。

ファーウェイの余承東最高経営責任者（ＣＥＯ）は冒頭発言で「特にメイト６０プロ発売後に全国から多くの支持を送ってくれたことに特別な謝意を表する」と話した。傍聴席では熱狂的な反応が出てきたが、それ以上の説明はなかった。

これに対し中国のネットユーザーの抗議が続き、「ファーウェイが記者会見でスマートフォンについて言及しなかった」というコメントがウェイボーなどで広がりあっという間に８００万回以上の照会数を記録したとロイターは伝えた。

ファーウェイが公開したメイト６０プロは米国の技術制裁の中で中国が独自に生産した第２世代７ナノメートルチップを搭載したとされ国内外で大きな関心を集めた。米国はこれまで１４ナノ以下である先端製品を中国で生産できないように技術・装備・製品輸出を制限してきた。特にメイト６０プロには韓国のＳＫハイニックスＮＡＮＤ型フラッシュなども搭載されたのが確認されて議論になった。