破損したロシア黒海艦隊の潜水艦。[写真 X(旧ツイッター) キャプチャー]
AFP通信によるとウクライナ特殊作戦軍は先週の攻撃に関連してこの日SNSに掲示した声明で「黒海艦隊司令官を含め将校34人が死亡し、軍人105人がけがした」と明らかにした。黒海艦隊本部も修理不可能な状態で損壊されたと伝えた。
ロシア黒海艦隊司令官はヴィクトル・ソコロフ提督(61)だ。ロシア側は攻撃を受けた事実を認めたが、司令官の安否を知らせなかった。
ウクライナは22日、クリミア半島のセバストポリにあるロシア黒海艦隊本部をミサイル数発で攻撃した。このため、本部の建物が損壊され、撤去作業が進められているという。
ロシアは攻撃直後、軍人1人が行方不明になったと発表したが、翌日ウクライナはロシア海軍の高位指揮官が死亡するなど数十人が死傷したと明らかにした。
同日の発表が事実である場合、昨年4月に旗艦「モスクワ」がミサイルに当たって沈没して以来、ロシア海軍が被った最大の被害の一つになるものとみられる。
クリミア半島は2014年にロシアが強制合併したところで、ウクライナ軍は6月からロシア占領地奪還のためにクリミア半島への攻撃も強化している。
今月20日、セバストポリ付近の黒海艦隊司令部を攻撃し、21日にはクリミア半島西部のサキ空軍基地をドローンとミサイルで攻撃した。
黒海艦隊本部を攻撃した翌日の23日にもセバストポリに向かってミサイルを発射するなど4日連続でクリミア半島に対する空襲を続けた。
この攻撃にはドローンとともに西側が提供した長距離ミサイル、ウクライナが自主的に改造した巡航ミサイルなどが使われたと知られた。
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