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【コラム】のけ者国家の危険な結託…韓米日が先にやるべきこと(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
このため尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は20日(現地時間)の国連総会演説で「北朝鮮がロシアに通常兵器を支援する代わりに大量破壊兵器の能力強化に必要な情報と技術を得ることになれば、大韓民国の安全保障と平和を直接狙う挑発になる」と指摘した。しかし在韓ロシア大使館側は「強い遺憾」を表明し、「米国主導の西側集団がする攻撃的な対露ハイブリッド戦争の脈絡で展開する挑発的な対決的声明と見なす。露韓関係と朝鮮半島情勢に及ぼす否定的な影響に対する冷静かつ客観的な評価に基盤にすることを促す」と反論した。あたかも北朝鮮と組んでいることを表す居直りの論調だ。

こうしたロシアの反論論理を逆に解釈すれば、プーチンの頭の中にさらに大きな絵があることを推定できる。プーチンとしては来年の大統領選挙以前にウクライナ戦争で成果を出せなければ失脚するという焦りがあり、ウクライナ侵攻で加速化した新冷戦体制という塀の中で長期間孤立する状況を懸念する出口戦略が必要だった。そこで北朝鮮との軍事・経済協力を通じて韓半島を新冷戦の核拡散地域として火をつけ、米国を含む西側世界の注意をウクライナ戦争地域から韓半島と東アジア地域に分散させようとする、いわゆる対西側ハイブリッド戦争を意図しているという内心を見せたのだ。

プーチンが金正恩を招請した理由は単に不足する通常兵器と砲弾にとどまらず、金正恩政権の核ミサイル保有を認めて最先端核技術を協力できるという政治戦略的シグナルを送ることで、金正恩の歓心を引くためだった。そして今からはロシアがウクライナ戦争を終結する最終的な準備を強化しながら、核武装した北朝鮮を後ろから操って新冷戦を主導するという高度な政治戦略がある。その結果、韓半島と東アジアの不安定状態はさらに高まるはずで、結局は北朝鮮の核兵器により韓半島と東アジアが管理されるしかない状況に直面することになるだろう。


これを予防するために、韓日米はもちろん西側世界はまず、露朝間の武器弾薬秘密取引情報を徹底的に監視、公開し、国連決議案にすでに賛成したロシアに関連決議案違反責任を強く問わなければならない。また孤軍奮闘中のウクライナに西側世界の武器弾薬支援を増強して予想可能なプーチンの総攻勢を相殺し、プーチンのアキレス腱である再選にもブレーキをかけ、露朝間の危険な結託をなくさなければならない。そしてこの際、北朝鮮よりも先に原子力潜水艦を保有する「有備無患」の知略も発揮すべきだろう。

キム・ファンロク/元国防情報本部長


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