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ロシア国防相、金正恩委員長に戦略爆撃機紹介しながら「モスクワから日本まで行って戻ってこられる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩国務委員長が16日にウラジオストクの軍用空港で極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載したミグ31戦闘機を触れている。[写真 韓国国防部]

北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長のウラジオストク訪問を伝えながら「朝露両国の関係発展史に友好・団結と協力の新たな全盛期が開かれている」と評価した。

「新たな全盛期」という表現と合わせて注目される動きは、前日の16日の金委員長の歩みだ。この日ウラジオストク国際空港に隣接するクネビチ軍用空港を訪問した金委員長は、ロシアのショイグ国防相の案内で3種類の戦略爆撃機と最新戦闘機などを視察した。

ロシア国防省はこの日数枚の写真を意図的に公開した。目に付く場面は金委員長が極超音速ミサイル「キンジャール」を装着したミグ機に直接手を触れる姿と戦略爆撃機の翼の下の核弾頭搭載部分を細かくチェックする姿だ。


これはオースティン米国防長官が昨年11月に第54回安保協議会議(SCM)に参加した韓国国防部の李鍾燮(イ・ジョンソプ)長官をアンドルーズ空軍基地に案内して戦略爆撃機B52とB1Bの核弾頭搭載部分を公開したのを意図的に再演したものとみられる。

特にショイグ国防相はこの日、戦略爆撃機3機種のうち1機種について「モスクワから日本に飛び戻ってこられる」と言及した。日本に言及したのは米国が北朝鮮の挑発時に「拡大抑止」提供次元で米本土やグアムから戦略爆撃機を韓半島に展開するようにロシアが戦略資産展開を通じて米国の動きを牽制できるという意味と解釈される。

これはロシアの立場では先端軍事技術を北朝鮮に直接移転するのではないが北朝鮮を軍事的に支援する効果を出すことができる。「いかなる合意にも違反しないだろう」というプーチン大統領の主張と同様の側面だ。統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「米軍戦略資産の韓半島展開にこれといった対応策がない北朝鮮の立場ではロシアとの軍事協力は突破口を設けられる機会」と話した。

これと関連し、北朝鮮とロシアは1991年のソ連解体後に廃棄した1961年「友好協力と相互援助に関する条約」を2000年に「親善善隣と協力に関する条約」として復元した。この条約の第2条にはどちらかの国が侵略を受けたり戦争の危険がある場合に協議および協力するという内容を含んでいるが、この条約を推進した当事者がまさにプーチン大統領だった。

一方、金委員長はこの日ウラジオストクのルースキー島にある極東連邦大学を訪問し、43人の北朝鮮留学生と会った。前日にはマリインスキー劇場でバレエ『眠れる森の美女』の公演を観覧した。金委員長はこの日6日間のロシア訪問を終え帰国した。



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