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すでに800人死亡…バングラデシュで猛威振るう熱帯性伝染病

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
バングラデシュで熱帯性伝染病のデング熱が猛威を振るっている。気候変動により蚊の個体数が急増し、今年に入って感染にともなう死亡者が800人に迫り過去最多を更新した。

AP通信が16日にバングラデシュ政府の統計を引用して報道したところによると、15日までにデング熱による死亡者は778人、感染者は15万7172人に達した。

デング熱による死亡者数は昨年281人で過去最多を記録したが、今年の死亡者数はすでにこれを圧倒的に上回っている。


デング熱にかかると3~8日間の潜伏期を経て、高熱、頭痛、筋肉痛、白血球減少、出血などの症状が現れるが、概ね1週間ほど過ぎれば好転する。だが関連ワクチンや治療剤はまだない状況だ。

専門家らはバングラデシュで今年デング熱による死亡者が前例のないほど多く発生していることと関連し、当局の対応能力が不足していることに原因を求めている。首都ダッカにあるムグダ医科大学病院の院長はデング熱に対する持続可能な政策がなく多くの人々がデング熱対処法を知らないと話した。

ダッカの一部市民は当局の不十分な対応に不満を示しているとAP通信は伝えた。ダッカ市内のある住民は「わが家はデング熱危険地域にあるが、この地域にごみと廃棄物が(他の地域より)多く捨てられている。気を付けて蚊帳を使っているが娘がデング熱にかかった。ダッカ市が(この地域に)もっと気を配り殺虫剤を散布していたならデング熱発生を回避できただろう」と吐露した。

世界保健機関(WHO)は最近デング熱とジカ熱、チクングニア熱、黄熱病など蚊を媒介とするウイルスが気候変動のため速く遠く広がっていると警告を出した。



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