ロシア・モスクワ付近に墜落したドローン。ウクライナが2021年に製作したドローンだという。[写真 ツイッター キャプチャー]
ニューヨーク・タイムズとガーディアンなどによると、ウクライナ軍はこの日未明の攻撃によりクリミア半島のセバストポリ海軍基地でロシア軍の大型船舶1隻と潜水艦1隻を修理不可能なほど破壊したと発表した。
ロシア国防省も声明を通じウクライナ軍が巡航ミサイル10基と無人艇3隻でセバストポリ海軍基地の造船所を攻撃し、修理中だった軍艦2隻に被害をもたらしたと明らかにした。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にはセバストポリ海軍基地から火柱が上がる写真が投稿された。
ロシアが任命したセバストポリのラズボザエフ知事はこの日、攻撃により造船所で最小24人が負傷したと明らかにした。
元ウクライナ海軍大尉のアンドリー・リジェンコ氏はロイター通信に「今回の攻撃は戦争が始まって以来セバストポリに対する最大規模の攻撃」と話した。
ニューヨーク・タイムズも「19カ月前にロシア軍が全面的な侵攻を始めてからロシア海軍基地に対する最大の打撃。ロシアの占領地の奥深くまで打撃するウクライナ軍の能力が強化されていることを見せる」と伝えた。
クリミア半島最大の港湾都市であるセバストポリは2014年のロシアによるクリミア併合後にロシアの黒海艦隊が駐留してきた戦略的要衝地だ。ロシア軍はこの海軍基地を活用してウクライナの黒海穀物輸出を封鎖してきた。
ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は「ロシア黒海艦隊の非武装化は黒海穀物輸出での安全を長期的に確保するためのもの。これは食糧難を武器として活用しようとするロシアの試みに対する唯一の正しい対応であり、アフリカとアジアにウクライナ穀物輸出を保障する唯一の方法」と話した。
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