北朝鮮とロシアが金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とプーチン大統領の首脳会談開催を公式化した中で、武器取引合意が現実化するならばこれは韓国に直接的な脅威になるとの懸念が出ている。この場合「切迫した状況では特段の措置が必要だ(desperate times call for desperate measures)」という言葉のように、韓国もやはり殺傷武器支援に線を引いてきたこれまでのウクライナ戦争関連政策基調を修正するほかない状況に置かれると指摘される。
◇手を組んで限度を越える悪党たち
米国は情報判断を根拠にすでに数回ロシアの北朝鮮製武器購入計画を公開した。ジョン・パク米国務副次官補兼対北朝鮮政策副代表は11日にワシントンで開かれたセミナーで、朝ロ首脳会談と関連し「ロシア軍がウクライナを相手に使う相当量と多種の弾薬を提供される、漸増する朝ロ間の武器取引関係をめぐる一連の対話の最終段階になるものとみられる」と話した。
金正恩氏が武器を渡す見返りに望むのは資金と食糧に加え、本人が直接提示した「核武力課題」と関連した技術移転になるものとみられる。北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、金正恩氏の平壌(ピョンヤン)出発を伝えながら写真を公開したが、随行団に軍部の実力者が多数含まれたのもこうした目的性を表わす。
金正恩氏とプーチン氏の間でこうした危険な取引が成立するならば、それ自体で「レッドライン」を超えるとみる余地がある。ウクライナ戦争だけでなく世界的な核非拡散体制の側面から見ても戻ることはできない川を渡ることになりかねないからだ。
◇プーチン氏の「誤った選択」、韓国には致命的
何よりこれは韓国の安全保障に致命的な結果につながる恐れがある。北朝鮮は金正恩氏のロシア訪問直前である8日に戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」の進水式を公開した。これと関連しCSIS傘下の北朝鮮専門メディア「分断を超えて」は11日、「次の段階は全世界に向かってこの潜水艦がしっかり作動していることを見せること」としながら新型潜水艦から潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試験発射する可能性を提起した。
10基のミサイル発射管を無理に取り付けるなど既存の中型潜水艦を奇異に改造し正常運用が困難なものと観測される(8日、韓国合同参謀本部関係者)が、これは韓国を狙った戦術核攻撃手段を果てしなく進化させようという金正恩氏の意図を示す。
また、北朝鮮は今年に入り上空150~800メートルの間で多様にミサイル空中爆発実験を繰り返している。戦術核の威力を実験するもの(4日、韓国国家情報院国会情報委員会報告)で、韓国攻撃時に最大の核殺傷効果を出せる高度を探しているものだ。
こうした金正恩氏にプーチン氏が「パズルの最後のピース」になるかもしれない関連技術や大量破壊兵器(WMD)開発に直結する資金を充当するならば、韓国には直接的な安全保障の脅威になる恐れがある。特にロシアが国連安全保障理事会常任理事国の地位を利用して拒否権を行使する中で北朝鮮が高強度の挑発をしても追加制裁など安保理次元の対応機能はすでにまひした。
◇不可避になる「自衛的措置」
プーチン氏が韓国を狙う金正恩氏の核の野心を直接的に支援するならば、結局韓国の選択肢はいくらも残らなくなる。韓国政府内でもすでにウクライナに殺傷武器を支援する方向に政策を転換する可能性まで覚悟しなければならないという気流が深まっている。
金正恩・プーチン「危険な取引」の時は…韓国「特段の選択」に追い込まれる(2)
◇手を組んで限度を越える悪党たち
米国は情報判断を根拠にすでに数回ロシアの北朝鮮製武器購入計画を公開した。ジョン・パク米国務副次官補兼対北朝鮮政策副代表は11日にワシントンで開かれたセミナーで、朝ロ首脳会談と関連し「ロシア軍がウクライナを相手に使う相当量と多種の弾薬を提供される、漸増する朝ロ間の武器取引関係をめぐる一連の対話の最終段階になるものとみられる」と話した。
金正恩氏が武器を渡す見返りに望むのは資金と食糧に加え、本人が直接提示した「核武力課題」と関連した技術移転になるものとみられる。北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、金正恩氏の平壌(ピョンヤン)出発を伝えながら写真を公開したが、随行団に軍部の実力者が多数含まれたのもこうした目的性を表わす。
金正恩氏とプーチン氏の間でこうした危険な取引が成立するならば、それ自体で「レッドライン」を超えるとみる余地がある。ウクライナ戦争だけでなく世界的な核非拡散体制の側面から見ても戻ることはできない川を渡ることになりかねないからだ。
◇プーチン氏の「誤った選択」、韓国には致命的
何よりこれは韓国の安全保障に致命的な結果につながる恐れがある。北朝鮮は金正恩氏のロシア訪問直前である8日に戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」の進水式を公開した。これと関連しCSIS傘下の北朝鮮専門メディア「分断を超えて」は11日、「次の段階は全世界に向かってこの潜水艦がしっかり作動していることを見せること」としながら新型潜水艦から潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試験発射する可能性を提起した。
10基のミサイル発射管を無理に取り付けるなど既存の中型潜水艦を奇異に改造し正常運用が困難なものと観測される(8日、韓国合同参謀本部関係者)が、これは韓国を狙った戦術核攻撃手段を果てしなく進化させようという金正恩氏の意図を示す。
また、北朝鮮は今年に入り上空150~800メートルの間で多様にミサイル空中爆発実験を繰り返している。戦術核の威力を実験するもの(4日、韓国国家情報院国会情報委員会報告)で、韓国攻撃時に最大の核殺傷効果を出せる高度を探しているものだ。
こうした金正恩氏にプーチン氏が「パズルの最後のピース」になるかもしれない関連技術や大量破壊兵器(WMD)開発に直結する資金を充当するならば、韓国には直接的な安全保障の脅威になる恐れがある。特にロシアが国連安全保障理事会常任理事国の地位を利用して拒否権を行使する中で北朝鮮が高強度の挑発をしても追加制裁など安保理次元の対応機能はすでにまひした。
◇不可避になる「自衛的措置」
プーチン氏が韓国を狙う金正恩氏の核の野心を直接的に支援するならば、結局韓国の選択肢はいくらも残らなくなる。韓国政府内でもすでにウクライナに殺傷武器を支援する方向に政策を転換する可能性まで覚悟しなければならないという気流が深まっている。
金正恩・プーチン「危険な取引」の時は…韓国「特段の選択」に追い込まれる(2)
この記事を読んで…