韓国の２０２４年度大学修学能力試験の模擬評価で、ニューヨークの自由の女神像の写真を使うべきところに東京の自由の女神像が間違って使われたとの指摘が出た。

大学修学能力試験主管機関である韓国教育課程評価院が１２日に明らかにしたところによると、６日に実施された社会探求領域世界地理の３番の問題文「（カ）」と関連して誤りがあるという異議が寄せられた。


この問題は２つの都市の緯度・経度、都市のシンボルの写真、説明など、提示された情報を見てこれらの都市に対する説明として正しいものを探す問題だ。


問題を見ると、都市（カ）は西経７３度５６分、北緯４０度４４分にあり、女神像が手にたいまつを持っている所だ。都市（ナ）は東経１５１度３１分、南緯３３度５２分にあり、帆を連想させる建築物が海辺にある。提示された緯度と経度を見ると、（カ）は米ニューヨークを、（ナ）はオーストラリアのシドニーを示す意図で出題された。

だが受験生はニューヨークの写真が使われるべきところに東京・お台場の自由の女神像の写真が使われていたと指摘した。自由の女神像の後方には東京の名所に選ばれるレインボーブリッジが見えるためだ。

これに対し教育部関係者は「正解に誤りはない」と話した。問題文に出てきた経度・緯度と説明を通じてこの都市がニューヨークであることがわかるためという説明だ。

韓国教育課程評価院関係者はこれと関連して「（問題の正解に対する）異議審査中で答えることはできない」と話した。