「6月末に製品に悪臭に対するメディアの報道が出て1カ月ほど、ショップはまさに修羅場でした。悪臭に伴う交換のクレームのためにショップに来られるお客さまだけで一日平均300~400人程度になりました」。
特定の年に生産されたルイ・ヴィトンの一部の製品から悪臭が出るという6月24日の中央日報の単独報道から約2カ月。その間の店舗の雰囲気を現職スタッフAさんはこのように伝えた。
Aさんは「6月末から7月まで、職員一人当たり一日平均少なくとも25件以上の悪臭(Bad Smell)に伴う交換クレームを応対した」とし「突然人々が殺到したが、序盤はガイドラインが何も用意されておらず業務が麻痺(まひ)するほどだった」と話した。
Aさんが勤める店舗では毎日15人以上の職員が顧客の対応を行っている。職員1人当たり一日平均25件の悪臭関連の交換応対に追われたというAさんの言葉によると、7月の1カ月間、同店舗が受けた悪臭関連の問い合わせだけで1万件に達することになる。
この店舗は特にブランド品の情報をやりとりするオンラインコミュニティで「すぐに交換してくれる店」として口コミで広がり、特にクレームが集中した。フランス本社だと製品の審議に1カ月かかるが、この審議を受けなくてもスタッフの裁量で製造の日付などが記された「TCコード」を確認した後に交換してくれるという経験談が相次いで紹介されたためだ。Aさんは「交換のために他の地域から来るケースも多かった」と話した。
◇本社、韓国の全スタッフに対して緊急会議
中央日報の報道以降、キャンパス生地の製品から悪臭がするという苦情が殺到すると本社は韓国内にある店舗にすぐに交換可能な製品群を追加公示した。だが、この過程で誰かには交換して、誰かにはそうしないなど現場で混乱が起きた。
当初ルイ・ヴィトン本社は「マリニャン」と「ポシェット・メティス」など一部モデルで悪臭が出る問題を認知していたという。だが、消費者に公示しなかった。報道以降も無対応で一貫していて、7月中旬になってルイ・ヴィトン・コリア全スタッフを対象に緊急Zoomミーティングが行われた。この時、配布された会議の資料には本社が把握していた悪臭の原因が詳しく記されていた。「キャンパス素材のクォリティーを改善するために適用された特定の物質が高温多湿な環境に露出した時に反応して起きる現象」という説明だ。あわせて「2017年1月から2021年3月までに生産された一部の製品から確認されている」と問題の製品が生産された時点も指摘した。
続いて「使用および保管環境により悪臭発生や時期が異なって現れる場合がある」とし「キャンパス生地の悪臭問題は素材そのものから発生したもので、悪臭除去の修繕が可能でないために現象が確認されれば交換すればよい」と付け加えた。ただ「悪臭の件は必ず店長かマネジャー級のスタッフが応対するように」と指示した。
◇Aさん「悪臭問題の余波続いている」
8月に入り交換クレームは徐々に少なくなっていったという。Aさんは「8月に入って交換のクレームが前月の20~30%水準に減ったが、依然として全国で2700~2800件の交換が行われたと把握している」と伝えた。
あわせて「7月まではまさに『パニック』状態で、交換の現況などを十分に把握して整理する暇もなかった」とし「8月からは韓国の全店舗が日別に交換現況を集計して共有している」と付け加えた。
Aさんはまた、悪臭に対する交換のクレームは減ったが問題の余波は続いていると話した。色移りやほつれなど異なるクレームが同時に増加したという。
現場の笑えない内部事情も打ち明けた。Aさんは「あまりにもクレームが殺到したうえ、製品の悪臭がきつすぎて、包装と電算処理をするメイン空間そのものにも臭いが染み込んだ」とし「あちこちに芳香剤を置いても臭いが取れず、スタッフも苦しんでいて苦笑いが出る始末」と伝えた。
特定の年に生産されたルイ・ヴィトンの一部の製品から悪臭が出るという6月24日の中央日報の単独報道から約2カ月。その間の店舗の雰囲気を現職スタッフAさんはこのように伝えた。
Aさんは「6月末から7月まで、職員一人当たり一日平均少なくとも25件以上の悪臭(Bad Smell)に伴う交換クレームを応対した」とし「突然人々が殺到したが、序盤はガイドラインが何も用意されておらず業務が麻痺(まひ)するほどだった」と話した。
Aさんが勤める店舗では毎日15人以上の職員が顧客の対応を行っている。職員1人当たり一日平均25件の悪臭関連の交換応対に追われたというAさんの言葉によると、7月の1カ月間、同店舗が受けた悪臭関連の問い合わせだけで1万件に達することになる。
この店舗は特にブランド品の情報をやりとりするオンラインコミュニティで「すぐに交換してくれる店」として口コミで広がり、特にクレームが集中した。フランス本社だと製品の審議に1カ月かかるが、この審議を受けなくてもスタッフの裁量で製造の日付などが記された「TCコード」を確認した後に交換してくれるという経験談が相次いで紹介されたためだ。Aさんは「交換のために他の地域から来るケースも多かった」と話した。
◇本社、韓国の全スタッフに対して緊急会議
中央日報の報道以降、キャンパス生地の製品から悪臭がするという苦情が殺到すると本社は韓国内にある店舗にすぐに交換可能な製品群を追加公示した。だが、この過程で誰かには交換して、誰かにはそうしないなど現場で混乱が起きた。
当初ルイ・ヴィトン本社は「マリニャン」と「ポシェット・メティス」など一部モデルで悪臭が出る問題を認知していたという。だが、消費者に公示しなかった。報道以降も無対応で一貫していて、7月中旬になってルイ・ヴィトン・コリア全スタッフを対象に緊急Zoomミーティングが行われた。この時、配布された会議の資料には本社が把握していた悪臭の原因が詳しく記されていた。「キャンパス素材のクォリティーを改善するために適用された特定の物質が高温多湿な環境に露出した時に反応して起きる現象」という説明だ。あわせて「2017年1月から2021年3月までに生産された一部の製品から確認されている」と問題の製品が生産された時点も指摘した。
続いて「使用および保管環境により悪臭発生や時期が異なって現れる場合がある」とし「キャンパス生地の悪臭問題は素材そのものから発生したもので、悪臭除去の修繕が可能でないために現象が確認されれば交換すればよい」と付け加えた。ただ「悪臭の件は必ず店長かマネジャー級のスタッフが応対するように」と指示した。
◇Aさん「悪臭問題の余波続いている」
8月に入り交換クレームは徐々に少なくなっていったという。Aさんは「8月に入って交換のクレームが前月の20~30%水準に減ったが、依然として全国で2700~2800件の交換が行われたと把握している」と伝えた。
あわせて「7月まではまさに『パニック』状態で、交換の現況などを十分に把握して整理する暇もなかった」とし「8月からは韓国の全店舗が日別に交換現況を集計して共有している」と付け加えた。
Aさんはまた、悪臭に対する交換のクレームは減ったが問題の余波は続いていると話した。色移りやほつれなど異なるクレームが同時に増加したという。
現場の笑えない内部事情も打ち明けた。Aさんは「あまりにもクレームが殺到したうえ、製品の悪臭がきつすぎて、包装と電算処理をするメイン空間そのものにも臭いが染み込んだ」とし「あちこちに芳香剤を置いても臭いが取れず、スタッフも苦しんでいて苦笑いが出る始末」と伝えた。
この記事を読んで…