「スーハオチュー(4号車)」。
6日、ソウルのロッテ百貨店明洞(ミョンドン)本店12階免税店。ガイドが「VIP」と書かれた割引チケットを配るため観光バスの4号車に乗った人たちを呼ぶと、中国人団体観光客が入口周辺の通路にあふれた。免税店スタッフは「過去にクルーズ船で来た中国人観光客5000人が一気に免税店に入ってきて『床が見えないほど』という表現を使ったが、久しぶりにこうした風景を見るようだ」と微笑を浮かべた。
前日仁川(インチョン)港から入国した中国人観光客150人はこの日10~12階の免税店を隅々まで歩き回りショッピングバッグにたくさんの荷物を抱えて戻っていった。この日訪問した煙台市旅行社協会の夏衛会長は「3年ぶりの韓国訪問だが新築旅客船ターミナルがきれいな点が目に付いた。長い間隣人だった韓国と中国の関係は今後も永遠だろう」としながら親指を立てた。
◇150億ウォンかけた屋外エレベーターが実力発揮
この日ロッテ免税店屋外駐車場には観光バス4台が駐車された。コロナ禍と高高度防衛ミサイル(THAAD)報復以前には100台が集まりソウル市に交通誘発負担金を払ったりもした。ロッテが150億ウォンをかけて昨年完工した屋外エレベーター3台もこの日光を放った。100人を超える団体観光客があっという間に免税店に移動した。山東省の旅行会社代表である中国僑胞のキム・ヒョクウさんは「団体ビザ発給は現在5日かかるが、過去のように2~3日に減ればもっと多くの観光客が来るだろう」と伝えた。
近くの新世界百貨店免税店にも中国人個人旅行客が三々五々集まった。ガイドのキム・ジェリョンさんは「長く仕事がなかったがこれからは忙しくなりそうだ」とした上で、「過去よりトイレや非常口の案内から中国語が抜けている点は改善が必要だ」と話した。新世界はコロナ禍前からソーシャルネットワークサービス(SNS)に慣れた中国人観光客向けに写真撮影用としてナムジュン・パイクのビデオアート作品のような美術品を各所に設置した。免税店スタッフは「SNSを通じて口コミが広がればさらに多くの観光客が来るだろう」と話す。
前日午前には仁川港の松島新国際ターミナルに中国人団体観光客150人余りが到着した。「中国からのお客を歓迎する」という中国語が書かれた垂れ幕が掲げられた。韓中旅客船は2020年1月にコロナ禍の影響で運航を中断していたが、先月中国政府が3年7カ月ぶりに韓国行き団体観光を許容し乗客輸送を再開した。
◇SNS楽しむ中国人観光客に向け各所に美術品
現在運航中の青島など4つの航路に追加で連雲港など中国の他の都市を結ぶ4航路の旅客船も来月までに運航を再開する予定だ。このためターミナル周辺の環境美化と秩序維持を務めるシニア奉仕団も忙しくなった。仁川市民のカン・ウォンスさん(82)はスマートフォンに翻訳アプリを入れ「何をお手伝いしましょうか」という言葉を中国語に翻訳した。カンさんは「地域伝統市場などにも中国人観光客が多く訪れ景気が回復したら良いだろう」と話した。
韓国政府は下半期に上半期の3倍規模となる150万人の中国人観光客を誘致する目標だ。12月までに1万8000ウォン相当の中国団体観光客電子ビザ発給手数料も免除することにした。ウィーチャットペイやアリペイなどモバイルペイ加盟店を25万カ所追加拡大し、来月から付加価値税即時払い戻しサービスも提供する。
コンビニエンスストアのイーマート24によると、上半期に中国人が多く使うモバイルペイ利用件数は前年同期比3倍以上増加した。市内免税店関係者は「コロナ禍後に中国人の決済手段が現金からクレジットカードを経ず各種ペイにシフトした。重い現金の束を持ち歩かない点も新たな特徴」と伝えた。
一方、韓国銀行が最近公開した報告書「中国人団体観光許容にともなう経済的効果推定」によると、本格的な観光回復効果は中国の国慶節連休(9月29日~10月6日)に現れる見込みだ。中国人団体観光再開は今年の韓国のGDP成長率を0.06ポイント引き上げる見通しだ。だが韓国銀行は「中国内需不振と航空便不足など回復を遅くする要因もある。中国人海外旅行需要が実際に訪問につながるよう多角的努力が必要だ」と助言した。
6日、ソウルのロッテ百貨店明洞(ミョンドン)本店12階免税店。ガイドが「VIP」と書かれた割引チケットを配るため観光バスの4号車に乗った人たちを呼ぶと、中国人団体観光客が入口周辺の通路にあふれた。免税店スタッフは「過去にクルーズ船で来た中国人観光客5000人が一気に免税店に入ってきて『床が見えないほど』という表現を使ったが、久しぶりにこうした風景を見るようだ」と微笑を浮かべた。
前日仁川(インチョン)港から入国した中国人観光客150人はこの日10~12階の免税店を隅々まで歩き回りショッピングバッグにたくさんの荷物を抱えて戻っていった。この日訪問した煙台市旅行社協会の夏衛会長は「3年ぶりの韓国訪問だが新築旅客船ターミナルがきれいな点が目に付いた。長い間隣人だった韓国と中国の関係は今後も永遠だろう」としながら親指を立てた。
◇150億ウォンかけた屋外エレベーターが実力発揮
この日ロッテ免税店屋外駐車場には観光バス4台が駐車された。コロナ禍と高高度防衛ミサイル(THAAD)報復以前には100台が集まりソウル市に交通誘発負担金を払ったりもした。ロッテが150億ウォンをかけて昨年完工した屋外エレベーター3台もこの日光を放った。100人を超える団体観光客があっという間に免税店に移動した。山東省の旅行会社代表である中国僑胞のキム・ヒョクウさんは「団体ビザ発給は現在5日かかるが、過去のように2~3日に減ればもっと多くの観光客が来るだろう」と伝えた。
近くの新世界百貨店免税店にも中国人個人旅行客が三々五々集まった。ガイドのキム・ジェリョンさんは「長く仕事がなかったがこれからは忙しくなりそうだ」とした上で、「過去よりトイレや非常口の案内から中国語が抜けている点は改善が必要だ」と話した。新世界はコロナ禍前からソーシャルネットワークサービス(SNS)に慣れた中国人観光客向けに写真撮影用としてナムジュン・パイクのビデオアート作品のような美術品を各所に設置した。免税店スタッフは「SNSを通じて口コミが広がればさらに多くの観光客が来るだろう」と話す。
前日午前には仁川港の松島新国際ターミナルに中国人団体観光客150人余りが到着した。「中国からのお客を歓迎する」という中国語が書かれた垂れ幕が掲げられた。韓中旅客船は2020年1月にコロナ禍の影響で運航を中断していたが、先月中国政府が3年7カ月ぶりに韓国行き団体観光を許容し乗客輸送を再開した。
◇SNS楽しむ中国人観光客に向け各所に美術品
現在運航中の青島など4つの航路に追加で連雲港など中国の他の都市を結ぶ4航路の旅客船も来月までに運航を再開する予定だ。このためターミナル周辺の環境美化と秩序維持を務めるシニア奉仕団も忙しくなった。仁川市民のカン・ウォンスさん(82)はスマートフォンに翻訳アプリを入れ「何をお手伝いしましょうか」という言葉を中国語に翻訳した。カンさんは「地域伝統市場などにも中国人観光客が多く訪れ景気が回復したら良いだろう」と話した。
韓国政府は下半期に上半期の3倍規模となる150万人の中国人観光客を誘致する目標だ。12月までに1万8000ウォン相当の中国団体観光客電子ビザ発給手数料も免除することにした。ウィーチャットペイやアリペイなどモバイルペイ加盟店を25万カ所追加拡大し、来月から付加価値税即時払い戻しサービスも提供する。
コンビニエンスストアのイーマート24によると、上半期に中国人が多く使うモバイルペイ利用件数は前年同期比3倍以上増加した。市内免税店関係者は「コロナ禍後に中国人の決済手段が現金からクレジットカードを経ず各種ペイにシフトした。重い現金の束を持ち歩かない点も新たな特徴」と伝えた。
一方、韓国銀行が最近公開した報告書「中国人団体観光許容にともなう経済的効果推定」によると、本格的な観光回復効果は中国の国慶節連休(9月29日~10月6日)に現れる見込みだ。中国人団体観光再開は今年の韓国のGDP成長率を0.06ポイント引き上げる見通しだ。だが韓国銀行は「中国内需不振と航空便不足など回復を遅くする要因もある。中国人海外旅行需要が実際に訪問につながるよう多角的努力が必要だ」と助言した。
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