福島原発に面する海[中央フォト]
時事通信など日本メディアによると、東京電力は来年3月までに4回にわたり汚染水合計3万1200トンを海に放流する計画だ。これは福島原発に保管された汚染水約134万トンの約2.3%に該当する量だ。
1回目の放出予定量約7800トンのうち6日までに約6100トンが放出され、10日午後には予定された量をすべて放流するものとみられる。続いて11日、微量の汚染水が残っている配管を工業用水で洗って流すことで1回目の放流を終了する。
その後、放流を停止して設備点検などを終えた後、2回目の放流を始める。2回目も約7800トンを放流することになっていて、詳しい放出日程は今月末に公開される予定だ。
あわせて東京電力は先月24日に放流を始めた後、2週間設備や運営に問題は生じていないと明らかにした。ただ6日に原発内部にある汚染水移送設備で漏出探知機が反応したが、現場調査を行った結果、汚染水漏出は確認されなかった。東京電力は調査を通じて該当探知機が作動した原因を突き止めて必要な措置を取ると説明した。
また、原発付近の汚染水放出区から3キロ半径内にある10地点、10キロ半径の4地点の海水に含まれたトリチウム(三重水素)の量を測定した結果、トリチウム検出量は放出停止基準よりをはるかに下回っていたと発表した。汚染水放出区から3キロ地点内で700ベクレル/リットル、10キロ地点付近で30ベクレル/リットルのトリチウムが確認される場合、放流を中断することになる。
国際原子力機関(IAEA)も7日、汚染水放流まで段階別に公開している安全性評価データがすべて正常値だと明らかにした。
IAEAはホームページを通じて▽多核種除去設備(ALPS)処理後の汚染水の放射線量▽ALPS処理汚染水の流量▽汚染水の希釈に使われる海水の放射線量▽希釈用海水の1時間当たりの流入量▽希釈後の汚染水のトリチウム濃度▽垂直軸で分析した汚染水の放射線量--など6種類のデータ情報を公開している。
7日午後基準で6種類のデータはすべて基準値に符合する正常範囲であり、最も重要な基準である放流前の汚染水内トリチウム濃度は208ベクレル/リットルで、基準値である1500ベクレル/リットルを下回った。
放出区付近で水揚げされた魚類の放射能汚染の測定している日本水産庁も、5~6日に汚染水放出区付近約4~5キロ地点2カ所で獲れたヒラメのトリチウム濃度を調査した結果、すべて「不検出」だったと7日発表した。
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