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日中、国際舞台で汚染水問題で神経戦…「泥仕合」は避ける

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
6日、インドネシア・ジャカルタで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議で、中国と日本が福島第一原発汚染水海洋放流問題で衝突した。しかし互いを責め合い攻撃する「泥仕合」は避けたと日本メディアは評価した。

岸田文雄首相はこの日開かれたASEAN+3(韓日中)首脳会議で、汚染水放流に関連して「科学的根拠に基づき、高い透明性をもって国際社会に丁寧に説明していくという立場に変更はない」と述べた。続いて国際原子力機関(IAEA)が総合報告書で汚染水放流にともなう環境への影響は無視できる程度と評価している点に言及して「科学的観点から何ら問題は生じていない」と強調した。

あわせて汚染水海洋放流を契機に日本産水産物の輸入の全面禁止に踏み切った中国を狙って「中国は突出した行動をとっている」と言及した。


これに対して中国の李強首相は日本が「処理水」と呼ぶ水を「核汚染水」と指しながら海洋生態環境や人々の健康に影響を及ぼすと正面から反論した。李首相は「日本は国際的義務を忠実に履行するべきだ」とし「周辺国、利害関係者と(汚染水放流を)十分に協議して責任感を持って対応しなければならない」と要求した。

◇岸田首相、弁当残をして李首相の元へ

会議に先立ち岸田首相と李首相は約15分間、立ち話をした。7日、読売新聞によると岸田首相は李首相が控室に入ったことを耳にすると食べかけの弁当を残して急いで控室に訪ねて行った。当初、日本政府はASEAN会議を機会に日中首相間の正式会談を計画していたが、汚染水放流問題で中国が非協調的な態度を見せて短時間接触にとどまった。

岸田首相はこの席で李首相に中国の日本産水産物輸入全面禁止措置を撤廃するよう求め、日本政府の放流には問題がないと説明した。岸田首相はその後の記者会見で「私から声をかけたと申し上げても、別に間違いではないと思う」とし、李首相に対して「見識のある方であると思う」と述べた。

この席で李首相が岸田首相にどのような返事をしたのかは分かっていない。しかしその後開かれた中国とASEAN加盟国間の首脳会議では汚染水問題への言及はなかった。

◇「汚染水逆風」懸念して収拾に出るか

読売はこの日、中国の反応に対して「李氏は今回、日本に対し、『国際的な義務を忠実に果たす』よう求め、批判的なトーンは抑えた」としながら中国の態度が変化していると評価した。日本外務省関係者は「(李首相の)批判のトーンは想像の域を出なかった」とし「中国側は振り上げた拳をおろすタイミングを見計らっている」と解釈した。

岸田首相も発言の程度を悩んだという。対中強硬姿勢をアピールする案も一時浮上したが、最終的には「突出した行動」と表現し、抑制的な対応に終始した。外務省関係者は読売に「中国とののしりあうような泥仕合は避け、大人の対応をした方が支持を得やすい」と話した。

中国は王毅外交部長を通して日本の汚染水放流を強く批判しているが、習近平主席や李首相は日本に対する公開批判を控えている。これは中国内の反日感情が過度に増幅されて当局の統制が取れなくなる事態に対する懸念とみることができる。

また、汚染水の葛藤が長期化すれば中国水産業・食品産業にも打撃が広がるため、批判の程度を調節しているという分析もある。しかし日本に融和的な姿勢を見せた場合、中国国内から低姿勢という批判を受ける可能性もあり、中国政府の汚染水攻撃は今後も続くだろうと日本メディアは展望した。



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