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「拘禁されたらどうするのか」恐れ…観光客の足が途絶えた中国「外国人を見かけるのは珍しい」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国の国旗

「観光地で外国人はセレブ(有名人)扱いです。中国現地の人々が『あなたの写真を撮ってもいいか』と聞きます。外国人観光客がとても少ないのでこうした驚くような出来事が起きているようです」

旅行会社を経営するウェンディ・ウー氏がボイス・オブ・アメリカ(VOA)に伝えた最近の中国の雰囲気だ。中国が今年1月に新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に対する防疫を解除して国境を開いて半年以上経った。最近では訪韓・訪日団体観光を許可するなど対内外で「旅行障壁」を低くしている。

しかし、外国人旅行客の中国訪問はパンデミック前に比べて大幅に減少した。外信や韓国内外の専門家は中国の閉鎖的な対外政策に伴う反中感情の拡散とあわせて、スパイの疑いをかけられるのではないかという不安が外国人観光客の客足を遠のかせていると指摘した。観光・旅行の「脱中国化」が進んでいるということだ。


◇中国、韓国人の海外旅行先10位圏外に

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が中国当局の統計を分析した結果、旅行会社を通じて中国を訪問した外国人観光客数は今年1ー3月期5万2000人で、2019年1-3月期370万人の1.4%にすぎなかった。中国行きの航空便が新型コロナ以前に比べて減少した点を考慮しても減少幅が非常に大きい。

中国の代表都市・北京と上海にもこのような傾向が著しい。今年上半期、2都市を訪れた外国人は2019年に比べて4分の1水準にとどまった。北京の旅行ガイドのジェイ・リー氏は米誌タイム(TIME)に「最近は紫禁城に外国人観光客20~30人だけいても非常に多いほうだ」と伝えた。

しかも訪中外国人観光客の半分以上は中華圏である香港・マカオ・台湾からの人々だ。中国観光協会の肖潜輝取締役は最近、あるフォーラムで「消費水準が高い米国・日本・韓国・欧州の観光客数が大幅に減った」と懸念した。今年に入ってロシアからの観光客は増えているが、彼らの支出規模は韓国人などに比べて少ないほうだと外信は伝えた。

韓国の調査でも韓国人の中国旅行の需要が顕著に減った。中央日報の取材の結果、韓国文化体育観光部が実施した今年1-3月期の韓国国民の海外旅行訪問先調査によると、中国を旅行したという回答は0.3%(暫定値)にとどまっていたことが分かった。中国はタイ・フィリピンはもちろんマレーシア・カンボジアにも押されて10位圏内にすら入らなかった。調査は1対1世帯訪問面接方式で15歳以上1万2900人を対象に行われた。

反面、4年前の2019年1-3月期に実施された同じ調査では中国を旅行したという回答は12.1%だった。当時、日本(22.6%)やベトナム(21.8%)に続いて韓国人が多く訪れた海外旅行先3位に入っていた。啓明(ケミョン)大学人文国際大学のイ・ジヨン教授は中央日報に「新型コロナ事態や『THAAD(高高度防衛ミサイル)報復』などをたどって韓国で中国に対する否定的認識がどれほど拡散したのか示している」と説明した。


「拘禁されたらどうするのか」恐れ…観光客の足が途絶えた中国「外国人を見かけるのは珍しい」(2)

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