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「領土屈辱」には触れずに「友人」と呼ぶ…習首席に手を差し出したプーチン大統領(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

プーチン大統領

このようなプーチン大統領の行動はウクライナ戦が長期化して内部でも悪材料が重なっているせいもある。6月には最側近だったワグネル・グループの首長プリゴジン氏の反乱事件があった。先月20日にはロシアが47年ぶりに打ち上げた月探査宇宙船「ルナ25号」が月面着陸に失敗してプライドを大きく傷つけられた。ロシアは西側制裁によって着陸船の核心部品を国内調達していた。ロシアが失敗した直後、インドの月探査船「チャンドラヤーン3号」が月面着陸に成功した。当時BRICKS首脳会議が重なっていたため、プーチン大統領はモディ首相に祝賀の挨拶をしたが、大きな屈辱に耐えなければならなかった。

このためプーチン大統領は対内的には結束を呼びかけることに集中し、対外的には中国をはじめ友軍集めに忙しい。プーチン大統領に反旗を翻したプリゴジン氏が先月飛行機の墜落事故で謎の死を遂げたことに続き、1日に公開されたロシアの新しい国政歴史教科書にはプーチン大統領の写真が掲載された。プーチン大統領は「今日のロシア-特別軍事作戦」を導いた人物として紹介された。習主席に会う前にはトルコ(テュルキエ)のエルドアン大統領と首脳会談も行う。離脱した「黒海穀物イニシアティブ」の再合意を図るためにエルドアン大統領が4日、ロシア・ソチを訪問する予定だとクレムリン宮が明らかにした。

これに関連して英紙ガーディアンの外交コラムニスト、サイモン・ティスダル(Simon Tisdall)氏は2日、「無慈悲なプーチンは自身の個人的な聖戦に一層深く執着していて、ロシアの地政学的ルネサンスのためにすべての危険を甘受しようとしている」と分析した。これに伴い、平和会談を通した終戦の可能性は徐々に薄くなっているという見通しだ。ティスダル氏は「西側の唯一の選択肢はウクライナに対する武器支援を圧倒的に増やすこと」とも話した。


◇ウクライナ、今度は「ドローンボート」攻撃

ロシアの占領地であるクリミア半島へ向かうクリミア大橋では週末の間、交戦が続いた。ロシア国防部は1~2日、「ウクライナ政権がクリミア大橋を狙った半潜水型無人(ドローン)ボートの攻撃を加え、3隻を無力化した」と明らかにした。今回の攻撃にはロシアのタンカーと橋梁を攻撃するためにウクライナの保安当局が開発した「シーベイビー(Sea Baby)」という名前のボートが使われたと推定される。攻撃が続くとロシア当局は3日、クリミア大橋を閉鎖した。

これに関連して米国国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は1日、現地取材陣に「過去72時間で南部ザポロジエ地域で進展があった」と明らかにした。

米国が近く戦車・装甲車を無力化できる劣化ウラン弾をウクライナに支援するだろうという報道も出てきた。ロイター通信は2日、複数の米政府関係者を引用して「米国が数週間内に劣化ウラン弾を含む武器支援パッケージを伝達する予定」と伝えた。濃縮ウランの副産物で作られる劣化ウラン弾は、これに先立って米国が支援したクラスター爆弾と合わせて致命的武器に挙げられている。


「領土屈辱」には触れずに「友人」と呼ぶ…習首席に手を差し出したプーチン大統領(1)

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