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「領土屈辱」には触れずに「友人」と呼ぶ…習首席に手を差し出したプーチン大統領(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国とロシア国境地帯のボリショイ・ウスリスキーについて、自国領土を越えて黒い線で表示した中国の「2023標準地図」。[写真 X(旧ツイッター) キャプチャー]

ロシアのプーチン大統領が1日(現地時間)、「習近平国家主席は私の友人」と発言した。ロイター通信やロシアのスプートニク通信などによると、プーチン大統領はこの日、学校の始業日を迎えて青少年と話を交わす席でこのように話した。プーチン大統領は「近く習主席と会う予定だが、彼は私を友人と呼ぶ」としながら「彼は個人的にロシアと中国の発展のために多くの仕事をする人だ。私も彼のことを友人と呼ぶことができてうれしい」と話した。

習主席に対するプーチン大統領の「友人」発言は、先月29日に中国政府がロシア領土の一部を自国領土と表記した地図を公開してから3日後に出てきた。中国自然資源部は「2023標準地図」でロシアと中国が過去に領土紛争を行っていた東南部「ボリショイ・ウスリスキー島」全体を中国の土地と表示した。ここはロシアと中国が19世紀から互いに領有権を主張している地域で、2008年に両側が東・西を半分ずつ占有することで合意した。しかし今回の地図ではロシア側の部分もすべて中国の領土と表示されている。

同じ地図にインドの一部の州と南シナ海島も中国の土地として記載されており、インド・マレーシアなど周辺国は強く反発している。「習主席が今月9~10日にインド・ニューデリーで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に参加しなくなった背景も、主催国であるインドと外交葛藤が生じたため」という見方も出てきた。


各国がこのように敏感になる領土問題でさえ、ロシアは中国の前で「素通り」を選んだ。米時事週刊誌「ニューズウィーク」はこれに関連して「プーチン大統領はウクライナ戦争以降、中国の前で無気力になっている」と指摘した。米ジョージ・メイソン大学公共政策大学院のマーク・カッツ教授はメディアに「西欧の制裁のせいでロシアが中国に経済的に過度に依存することになった」としながら「プーチン大統領は領土問題で腹が立っても習主席に大きな声で不平を言う立場ではない」と指摘した。

実際、プーチン大統領が最も気を使っている外国首脳がいるとすればそれは習主席だ。今年3月、国際刑事裁判所(ICC)で逮捕令状が発行されてからプーチン大統領は海外歴訪が難しくなったが、初めての歴訪地として中国を選んだ。クレムリン宮は7月、「プーチン大統領が中国の招待を受けて『一帯一路フォーラム』参加のために10月に訪中する予定」と発表した。プーチン大統領は先月22~24日、南アフリカ共和国の新興経済5カ国会合であるBRICSサミットなどをオンラインでこなした。インドで開かれる9月のG20サミットにも行かない。

今年3月、習主席がロシアを訪れた時も、プーチン大統領は習主席を極力接待した。プーチン大統領が習主席の手の下に手を重ねて握手したり、乾杯の杯を習主席より低く上げたりするなどの様子を見せた。


「領土屈辱」には触れずに「友人」と呼ぶ…習首席に手を差し出したプーチン大統領(2)

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