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「プーチンの自尊心」まで攻撃…1000キロ飛行するウクライナのドローン(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

オーストラリア軍需企業が開発した段ボール製ドローン「Corvo PPDS drone」。[写真 SYPAQ ホームページ キャプチャー]

◆自国が開発した長距離ドローン投入

最近ウクライナは自国が開発したドローンを積極的に投入している。専門家らはモスクワを打撃しているドローンがウクライナが自国で製造した長距離ドローン「ビーバー」と推定した。爆発物を搭載したビーバーの攻撃範囲はウクライナ首都キーウからモスクワまでの距離(700キロ)を超える1000キロ。

このドローンは飛行高度を突然変更してロシア軍の防空網を避けることができるという。製造費用は1機あたり11万ドル(約1600万円)と高い方だ。ロシア心臓部を打撃する最大の貢献者に挙げられるが、攻撃が増える中で弱点も露出している。英国王立軍事合同研究所(RUSI)のブロンク研究員は「ロシアがウクライナ攻撃に使用するイラン製のシャヘドのように航法妨害技術を回避する能力があるかは不明だ」と伝えた。


黒海でロシアの軍艦とタンカーを打撃した海上ドローンもウクライナが開発した。具体的にどんな海上ドローンを使用したかは不明だが、ウクライナ軍当局は最近、自国で開発した海上ドローン「マグラV5」、自爆水中ドローン「マリチカ」などを公開した。このドローンは数百キロの爆発物を搭載でき、攻撃範囲が800-1000キロにのぼる。1機あたり数億ウォンにのぼるが、効果の面で優れている。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)はウクライナが黒海で防御が難しい海上ドローンを積極的に活用しながら黒海の覇権に地殻変動が起きていると診断した。昨年ドローン部隊で成果を上げたウクライナは、先月末、海上ドローン特殊部隊まで創設した。

西側から支援されたドローンも活躍している。特にオーストラリアが提供した段ボール製ドローン「PPDS」は先月末、ロシア西部のクルスク飛行場でミグ29機とスホイ30戦闘機などを攻撃し、パーンツィリ地対空ミサイル発射台とS-300防空システムの一部を損傷させたことが分かった。段ボール製ドローンはボックス形式で配達されて現場で簡単に組み立てることができるうえ、電波を通過するためレーダー網に避けるのに有利だ。何よりも1機あたり670-3350ドル(約90万-440万ウォン)で、価格性能比が高いドローンとして注目されている。

◆ロシア軍の戦闘力低下が目標

ウクライナは開戦初期に米国(スイッチブレード)、トルコ(バイラクタル)など西側のドローンに依存していたが、今ではドローン強国に挙げられる。大慶大付設の韓国軍事研究所のキム・ギウォン教授は「ウクライナは提供された西側の各種ドローンをベンチマーキングし、数カ月で複数のドローンを開発するのに成功した」と伝えた。

戦争拡大を懸念してロシア本土への攻撃を自重していたウクライナが最近ドローン攻撃を拡大したのには、大反撃が進まない中、ロシア軍の戦闘力を低下させる狙いがあると解釈される。キム教授は「ウクライナはモスクワなど主要後方地域を打撃しながらロシア人に恐怖感を与える一方、ロシア軍の士気を半減させて戦争の意志を弱めようとしている」とし「最前線で双方ともに大きな成果を出せない状況であり、ウクライナのドローン攻撃の範囲はさらに拡大し、強度はさらに強まるだろう」と予想した。


「プーチンの自尊心」まで攻撃…1000キロ飛行するウクライナのドローン(1)

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