千里眼2A号衛星から見たトリプル台風 韓国気象庁
気象庁によると、台風11号は31日午前9時現在、沖縄の南東側およそ780キロ付近の海上を時速24キロで西側に進んでいる。今後、強度「強い」に発達し、9月1日には沖縄近隣の海上を通過する見込みだ。当初11号は中国東側の海に沿って北上すると予想されたが、経路が予想より西方に向かい、4日に中国上海南西側に上陸すると予想される。
気象庁のパク・ジュンファン予報分析官は「台風11号は北側の高気圧性循環の影響で西側に進んでいる」とし「(香港に上陸する予定の)台風9号と距離が近いほど、台風11号は西側に向かう可能性が高い」と説明した。
30日に発生した台風12号は最高時速33キロの速い速度で韓半島側に向かって北上すると予想される。9月5日午前9時には鹿児島の南側およそ160キロ付近の海上まで接近し、韓国南部一部の地域が台風の影響圏に入る見込みだ。台風の勢力は11号より弱いと予想され、5日以降の経路は不確実性が高い状況だ。
◆台風が水蒸気をもたらす…嶺南・済州で最大200ミリの水爆弾
南部地方には週末まで強くて多くの雨が降ると予想される。北側の大陸高気圧と南側の北太平洋高気圧の間で形成された停滞前線が南海岸近隣に留まるとみられるからだ。ここに2つの台風が北上しながら韓半島に温かい水蒸気を送り込み、停滞前線を強化させる見通しだ。
9月1、2日の予想降水量は慶尚(キョンサン)圏が50-150ミリで、多いところでは200ミリ以上の豪雨が降る見込みだ。済州(チェジュ)にも最大200ミリ以上の降水量が予想される。気象庁は「あさって(9月2日)まで慶尚圏を中心に突風と雷を伴った1時間あたり30-60ミリの非常に強い雨が降るところがあり、被害がないよう備えてほしい」と呼びかけた。
2日以降は停滞前線が北上し、雨が全国に拡大する可能性もある。パク予報分析官は「南側で発生する熱帯擾乱と台風により韓半島周辺の気圧計は非常に変動性が大きい状況」とし「南側の北太平洋高気圧と北側の冷たく乾燥した空気領域の間で多様な構造の降水が表れる可能性がある」と伝えた。
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