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米シンクタンク「中朝との『同時戦争』に備えを…韓国も参戦不可避」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓米特殊作戦群要員が「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS:Ulchi Freedom Shield、自由の盾)」期間、野外実動訓練(FTX)の一環として、25日、京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)の米軍基地キャンプ・ハンフリーズで共同特殊戦訓練を実施している。[写真 韓国海軍]

米国が北朝鮮と中国のうちどちらかと衝突しても他方の国が介入する「2つの戦線」が形成されるリスクが高いという米シンクタンクの分析が出てきた。米国が同時に2つの国を相手に戦争する可能性が高いという予想だが、この場合韓国も参戦を避けにくいという説明だ。

米シンクタンクのアトランティックカウンシルは16日、「米国と東アジアの同盟国は中朝同時戦争に備え限定的核攻撃を抑止する準備をしなければならない」という報告書でこのように主張した。中朝が相互協力状態ではなくても双方が戦略的利害関係に基づきともに米国を相手にできるという話だ。

報告書は特に「中国が台湾を侵攻して米中間で大規模武力衝突が発生すれば韓国も紛争に包まれる可能性が大きい」と予想する。中国が中国本土を射程圏に置いた在韓米軍基地を打撃する可能性が高く、韓国軍も介入が避けられないという説明だ。また、中国が韓国上空を横切って日本の米軍基地を攻撃する可能性も高い。


米中間の衝突が激しくなれば北朝鮮の参戦の可能性が高いと報告書は指摘した。アトランティックカウンシルは▽中国が在韓米軍と韓国軍を足止めするため北朝鮮の参戦をあおるケース▽北朝鮮が黄海上など域内の米軍兵力が増えるのに脅威を感じて中国に立つケース▽在韓米軍の防衛態勢が弱まったと見て韓国を先制攻撃するケース――など多数のシナリオを検討した。

北朝鮮が先制攻撃をするならば対象は米国よりも韓国となる可能性が高かった。北朝鮮としては現実的な要件、勝利時の利益などを考慮すれば米国の代わりに韓国を攻撃するのが有力だという説明だ。ただこの場合吸収統一に向けた全面戦争の代わりに限定戦になるものとみられ、北朝鮮の勝利の可能性は小さいと報告書は明らかにした。

北朝鮮が崩壊の危機に陥れば中国が自国の利益保護に向け介入すると予想した。韓半島(朝鮮半島)統一の主導権を米国に奪われないために衝突も甘受するだろうという説明だ。

中朝の核脅威が高まるのに米国と同盟国の備えは不足しているという指摘も盛り込まれた。報告書は「中国や北朝鮮が限定的な核攻撃を米国と東アジアの同盟国に加えるリスクが2027~2023年まで大きくなるだろう」と明らかにした。中国が戦略・戦術により必要な多様な核能力が向上したという証拠が出てきており、北朝鮮も戦術核兵器開発に拍車をかけているためだ。

これに対し米国と韓国などの指揮体系、基地、兵站システムなどは限定的な核攻撃、中朝との同時戦争に合うように設計されていないとし備えの強化を促した。



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