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韓国、最大200ミリの奇襲水爆弾が襲うのに…台風11号がまた雨を伴ってくる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国の気象衛星「千里眼2A」から見た韓半島(朝鮮半島)周辺の様子。韓半島南東の熱帯海域で台風11号「HAIKUI(ハイクイ)」が発生して北上している。[写真 韓国気象庁]

今月末まで韓国各地に1時間当たり最大60ミリに達する奇襲的で非常に激しい雨が降ることが予想されている。北上中の台風11号「HAIKUI(ハイクイ)」の韓半島(朝鮮半島)影響は来月1日ごろに判明する見込みだ。

韓国気象庁によると、29日午後2時40分を基準として全羅南道(チョルラナムド)東部と慶尚南道(キョンサンナムド)西部内陸に1時間当たり30~60ミリ前後の非常に激しい雨が降るところがあり、京畿(キョンギ)東部など首都圏の一部地域にも強い雨が降っている。

気象庁のコン・サンミン予報分析官は「冷たく乾燥した空気と大量の温かい水蒸気が韓半島側に流入し、2つの空気がぶつかる境界で強い降水が発生している」とし「首都圏と江原嶺西(カンウォン・ヨンソ)は夜までに1時間当たり30ミリ前後の激しい雨が、南部は地形的な影響を受ける地域を中心に強い雨が降る」と話した。


◇釜山など南部で最大200ミリの水爆弾

30日からは幅が狭い停滞前線(梅雨前線)が形成されて次第に南下し、南部地方を中心に強い雨が降るものとみられる。31日までの予想降水量はソウルが20~60ミリで、釜山・蔚山・慶南の南海岸には200ミリ以上の猛烈な雨が降る見込みだ。湖南(ホナム)地域にも最大150ミリ以上の雨が集中的に降るものと予想される。雨が降る地域には雷・稲妻を伴った強い突風が発生する可能性がある。

気象庁は「今日(29日)から明後日(31日)の間に強く大量の雨が降るため被害が懸念される」とし「短い時間に強い雨が降り、河川が突然増水する場合があるため、接近および野営を自制して空が突然暗くなる場合には安全なところに移動してほしい」と呼びかけた。

◇水蒸気を押し上げる台風11号…韓半島にも来るか

「秋梅雨」と呼ばれる今回の雨は南部地方を中心に週末まで続くものと予想される。最も大きな変数は現在北上中の台風11号の進路だ。台風11号はこの日午後3時現在、グアムの北西約1010キロの海上を時速7キロのゆっくりした速度で西進している。その後、北西側に方向を定める台風11号は沖縄を通過して来月3日に中国上海の東海上まで接近するものと予想される。

この時北上する台風と北太平洋高気圧の間に強い風が吹くため、これに乗って南側の温かい水蒸気が韓半島に流入して韓国内に多くの雨を降らせる可能性がある。コン予報分析官は「水蒸気が韓国に流入して、それ以前からとどまっている冷たく乾燥した空気とぶつかり、南部地方を中心に降水が発生するとみられるが、まだ不確実性が大きい状況」としながら「台風の発達、移動経路などにより降雨の強さや雨雲の位置が変わる可能性がある」と説明した。

台風11号が韓半島に接近して韓国内に直接影響を及ぼすかどうかはまだ未知数だ。全世界の数値モデル別にそれぞれ異なる進路を予測しているためだ。コン予報分析官は「来月1日ごろになれば台風11号が韓国に与える影響についての予測性が高まるものとみられる」と話した。



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