母親を殴る継父を止めに入った娘が刃物で１００回以上刺されて死亡する事件が米国で発生した。

２３日（現地時間）の米ニューヨークポスト・ＦＯＸニュースなど現地メディアによると、７日午前、米ワシントン大に通う２１歳のアンジェリナ・トランさんはシアトルの自宅で継父（５４）に刃物で１０７回も刺されて死亡した。当時、継父はトランさんの母を拳で殴り、その音に目を覚ましたトランさんは継父を止めに入った。トランさんが継父を必死に止める間、母は逃げて警察に通報した。

家の中に設置されていたカメラの映像には継父がトランさんを１０７回も刺す姿が映っていた。地域メディアによると、映像には継父が犯行後にトランさんの母を探す姿も見られたという。


警察は現場に到着した後、血まみれで身元も分からない状態の女性を発見し、血に染まった服で刃物を持っていた継父を逮捕した。

継父は警察で、妻と口げんかになり、トランが割り込んできた時に怒りを抱いたと供述した。起訴状によると、継父は「警察が到着する前に妻を見つけていれば妻も殺していたはず」と話したという。検察は継父を１級殺人と１級殺人未遂容疑で起訴した。

トランさんの遺族と友人は、トランさんの名前で高齢者を支援する非営利団体に寄付するために募金を行っている。友人らは「トランさんは高齢者の生活を変えようと献身してきた」と話した。