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山火事で焦土化したマウイ島…灰の中で生き残った「赤い家」の正体

ⓒ 中央日報日本語版

ハワイ州国土自然資源局が11日にマウイ島のラハイナの山火事現場を航空撮影した映像を公開した。[ユーチューブ キャプチャー]

米ハワイ州マウイ島での山火事による死亡者が100人を超える中で奇跡的に被害を回避した家が関心を集めている。

英デイリーメールなどは山火事によって焦土化したウエストマウイの住宅団地で唯一完全な形を維持した家について紹介した。

報道によると、8日に発生した大規模な山火事により2200棟の建物が破壊されるなど莫大な被害が発生した。これによりマウイ地域周辺の多くの建物が消失した。しかし真っ赤な屋根が特徴の2階建ての戸建て住宅だけが火炎の中でも完全な形態を維持した。家の庭もやはり比較的完全な状態を維持していた。これに対し現地ネットユーザーはソーシャルメディア(SNS)を通じて「ハワイの山火事でも生き残ったレッドハウス」という反応を見せた。


ただこの家が山火事でどうして完全な形を維持できたのかに対する具体的な理由はまだ明らかになっていない。しかし現地メディアは建築方式が重要な役割をしたものと推測している。

この家の持ち主のパティ・タムラさん(67)はサンフランシスコ・クロニクルとのインタビューで「祖父はハワイの虫問題などからセメントで家を建てた。私は祖父の知識と建築技術のおかげで家がそのまま残ったと確信する」と明らかにした。タムラさんの祖父は1950年代に仕事を辞めた後、この家を設計したという。

続けて「他の家と同じように見えたが、壁が厚かったため波の音を聞くには外に出なければならなかった」と回想した。幼いころのタムラさんは厚いコンクリートの壁が木材を使った建築物の間で不似合いだと考えたが、祖父の先見の明によりこの家は大きな被害を受けずに済んだ。

8日に発生した山火事で現地当局がこれまで確認した死亡者は111人だ。ただ身元確認が困難で、このうち身元が確認できた死亡者は10人に満たない。山火事による負傷者も100人を大きく超えた。マウイ・メモリアル・メディカルセンターはこれまで148人を治療したと明らかにした。ハワイ州のグリーン知事は「依然として1000人以上の住民と連絡が途絶えている」と話し、死亡者が2~3倍以上増えるという見通しも出ている。



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