◆3カ国の妙な縁
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻はポーランドの計画を完全に変えた。最も長くロシアの支配と干渉に苦しんできたポーランドにとってウクライナの悲劇は決して他人事ではないからだ。すぐにT-72、PT-91の供与が実現した。ポーランドでは淘汰が予定されていてもウクライナ軍が教育の必要なく直ちに運用が可能な戦車だったからだ。
ところがレオパルト2の改良事業がドイツの非協力で進まず、米国の事情でM1の供与が2025年以降に完了すると予想されると、ポーランド軍の戦力空白懸念が強まった。この時に救世主として登場したのが韓国のK2だ。性能も優れているうえ、契約成立からわずか1年足らずでポーランド軍が運用を開始するほど早期納品が可能な唯一の西側戦車だった。
20年ほど前にPT-91がマレーシアでK1を抑えて勝者になったが、皮肉にも今ではK2がポーランドを守る盾となったのだ。報道などを総合すると、ポーランド軍はK2に非常に満足しているようだ。ポーランド軍が当代最高と評価されたT-72(PT-91含む)、レオパルト2、M1をすべて運用しと点を考慮すると、単なる社交辞令でないことがわかる。その証拠が8月15日にワルシャワで開催されたポーランドの「国軍の日」行事だ。
軍事パレードでは通常、最も重視する武器が主人公のように終盤に登場する。今回の行事で有終の美を飾ったのが順にK2戦車、ボルスク歩兵戦闘車、K9自走砲だ。今年から量産を始めたボルスクは今後K2とチームを組んで作戦をする計画のポーランドの国産歩兵戦闘車だ。このようにポーランドが誇る武器の前と後ろを韓国産のK2、K9が行進したというのはポーランドの満足度が高いという証拠だ。
さらに今回の行事には、初めて欧州に輸出されたFA-50軽攻撃機が堂々と姿を現したが、MiG-29との交代を象徴するパフォーマンスも見られた。FA-50はポーランド軍の購買のおかげで、遅れていた性能改良事業が進むことになり、これを基盤とするモデルが最近マレーシアの軽戦闘機・高等訓練機事業の勝者になった。韓国とポーランド、そしてマレーシアの妙な縁だ。
ナム・ドヒョン/軍事コラムニスト
【コラム】韓国戦車を抑えて納品したポーランド、韓国K2を急遽購入した理由(1)
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻はポーランドの計画を完全に変えた。最も長くロシアの支配と干渉に苦しんできたポーランドにとってウクライナの悲劇は決して他人事ではないからだ。すぐにT-72、PT-91の供与が実現した。ポーランドでは淘汰が予定されていてもウクライナ軍が教育の必要なく直ちに運用が可能な戦車だったからだ。
ところがレオパルト2の改良事業がドイツの非協力で進まず、米国の事情でM1の供与が2025年以降に完了すると予想されると、ポーランド軍の戦力空白懸念が強まった。この時に救世主として登場したのが韓国のK2だ。性能も優れているうえ、契約成立からわずか1年足らずでポーランド軍が運用を開始するほど早期納品が可能な唯一の西側戦車だった。
20年ほど前にPT-91がマレーシアでK1を抑えて勝者になったが、皮肉にも今ではK2がポーランドを守る盾となったのだ。報道などを総合すると、ポーランド軍はK2に非常に満足しているようだ。ポーランド軍が当代最高と評価されたT-72(PT-91含む)、レオパルト2、M1をすべて運用しと点を考慮すると、単なる社交辞令でないことがわかる。その証拠が8月15日にワルシャワで開催されたポーランドの「国軍の日」行事だ。
軍事パレードでは通常、最も重視する武器が主人公のように終盤に登場する。今回の行事で有終の美を飾ったのが順にK2戦車、ボルスク歩兵戦闘車、K9自走砲だ。今年から量産を始めたボルスクは今後K2とチームを組んで作戦をする計画のポーランドの国産歩兵戦闘車だ。このようにポーランドが誇る武器の前と後ろを韓国産のK2、K9が行進したというのはポーランドの満足度が高いという証拠だ。
さらに今回の行事には、初めて欧州に輸出されたFA-50軽攻撃機が堂々と姿を現したが、MiG-29との交代を象徴するパフォーマンスも見られた。FA-50はポーランド軍の購買のおかげで、遅れていた性能改良事業が進むことになり、これを基盤とするモデルが最近マレーシアの軽戦闘機・高等訓練機事業の勝者になった。韓国とポーランド、そしてマレーシアの妙な縁だ。
ナム・ドヒョン/軍事コラムニスト
【コラム】韓国戦車を抑えて納品したポーランド、韓国K2を急遽購入した理由(1)
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