16日、韓国国会で開かれた行政安全委員会全体会議が26分で跛行した。国民の力は李晩熙(イ・マンヒ)幹事だけ出席した後、議事進行発言を終えて退場した。キム・ヒョンドン記者
開催地の自治体長でもある金知事は今回のジャンボリーの異常進行事態の責任を回避できない立場だ。当然国民の代表機関である国会の懸案質問などに出てきて大会で明るみになった問題点について率直に説明して然るべきだ。韓国全ての地域が半日生活圏だというのに、国民に大きな失望を抱かせた金知事が昨日の会議に出席できない理由がなかった。ジャンボリー準備が前政府と現政権の両方にわたって行われたのに、与野党が責任のなすりつけ合いに汲々とした様子を見せるのは自ら怒りを買っているのも同然だ。
国会はジャンボリー主務部署である女性家族部の金賢淑(キム・ヒョンスク)長官をはじめ、組織委員会や執行委員会などを網羅して真相究明作業を急がなければならない。「韓国の危機対応力を見せた」と話して非難された金長官は大会以降、ブリーフィングにも姿を見せないでいる。金知事は謝罪の意を明らかにしながらも「初日から参加者が困難をSNSで外部に知らせたところ問題点が増幅された結果もあった」と話してひんしゅくを買った。梨泰院(イテウォン)惨事からも分かるように、高位層は誰も責任を取らないで実務者だけが処罰を受けることが繰り返されないようにするためにも国会から責務を尽くさなくてはならない。
監査準備段階に着手した監査院も国家監査機関の名にかけて異常進行の原因と責任所在を明確にするよう望む。監査院は大会誘致から準備過程、大会運営、閉営までの大会全般を監査するとした。すべての関連機関が対象なのでジャンボリー組織委に参加した女性家族部、行政安全部、文化体育観光部をはじめ全北道など多数の機関が監査対象になる見通しだ。新たに埋めたてなければならない敷地を選定した過程から数千億ウォンの予算を使っても猛暑対策の不備や不潔なトイレ、不十分な食事などの問題を生んだ「伏魔殿(悪魔が潜む場所)」構造を暴かなければならない。
監査院は政界や地方自治体が国際行事を名分に社会間接資本(SOC)予算を獲得する様相も調べる必要がある。行事と関係のない開発に莫大な税金が浪費されることを防ぐための制度改善が急がれる。6年間という準備にも国際的恥さらしを招いた失敗は、同じ過ちを防ぐ機会でもある。まずは監査院と国会から、事の顛末の裏表に関する容赦のない記録を書かなくてはならない。
この記事を読んで…