◆「革新型小型モジュール原子炉」開発は宿題
気候危機・エネルギー安全保障などの影響で世界的な原発拡大傾向が加速し、「原発強国」韓国の輸出の門も広くなった。産業通商資源部・韓国水力原子力(韓水原)などによると、韓国は昨年ポーランドと原発2基建設のための協力意向書(LOI)を締結し、共同事業開発を進めている。チェコでは原発1基をめぐり米国・フランスと受注競争をしている。ルーマニアとは6月に2600億ウォン規模の原発トリチウム除去装置の輸出契約を締結した。トルコなどへの原発輸出の可能性もある。
さらに原発とは距離があった国も次々と原発拡大に向かい、韓国には新たな機会になっている。原発を1基だけ運営するオランダが代表的な例だ。原子力の比率が低く天然ガス依存度が高いオランダは昨年末、炭素中立レベルで2035年までに新規原発2基を建設する計画を立てた。これに対し最近は韓国韓水原、米ウェスチングハウス、フランス電力公社(EDF)の3社間の競争が始まった。原発業界の関係者は「オランダ政府が来月、韓水原など3カ所にそれぞれ原発事業妥当性調査を要請する予定」と伝えた。
大型原発の100分の1の大きさで費用・立地の負担が少ない「次世代原発」SMR市場も活発だ。サムスン物産は6月、ルーマニア原子力公社など5社と462メガワット規模のSMR建設を共同推進する業務協約(MOU)を結んだ。またカナダ・オンタリオ州は先月、従来のSMR1基建設に加えて3基を追加で建設する計画を発表した。檀国大のムン・ジュヒョン・エネルギー工学科教授は「カナダはSMR許認可システムが整っていて韓国が進出しやすい市場」と話した。
「脱脱原発」を掲げる尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は2030年までに原発10基輸出、2027年までに原発設備輸出5兆ウォン(約5460億円)を達成するという目標だ。また、エジプト・インド・オランダなどには「原発セールス」のための商務官11人を次々と派遣することにした。ただ、SMRの場合、資機材のほか付加価値が高い炉型の輸出まで狙うには「革新型小型モジュール原子炉(i-SMR)」研究開発(R&D)を加速させる必要がある。
スウェーデンは脱原発を撤回、カナダはSMR拡大…韓国にチャンス(1)
気候危機・エネルギー安全保障などの影響で世界的な原発拡大傾向が加速し、「原発強国」韓国の輸出の門も広くなった。産業通商資源部・韓国水力原子力(韓水原)などによると、韓国は昨年ポーランドと原発2基建設のための協力意向書(LOI)を締結し、共同事業開発を進めている。チェコでは原発1基をめぐり米国・フランスと受注競争をしている。ルーマニアとは6月に2600億ウォン規模の原発トリチウム除去装置の輸出契約を締結した。トルコなどへの原発輸出の可能性もある。
さらに原発とは距離があった国も次々と原発拡大に向かい、韓国には新たな機会になっている。原発を1基だけ運営するオランダが代表的な例だ。原子力の比率が低く天然ガス依存度が高いオランダは昨年末、炭素中立レベルで2035年までに新規原発2基を建設する計画を立てた。これに対し最近は韓国韓水原、米ウェスチングハウス、フランス電力公社(EDF)の3社間の競争が始まった。原発業界の関係者は「オランダ政府が来月、韓水原など3カ所にそれぞれ原発事業妥当性調査を要請する予定」と伝えた。
大型原発の100分の1の大きさで費用・立地の負担が少ない「次世代原発」SMR市場も活発だ。サムスン物産は6月、ルーマニア原子力公社など5社と462メガワット規模のSMR建設を共同推進する業務協約(MOU)を結んだ。またカナダ・オンタリオ州は先月、従来のSMR1基建設に加えて3基を追加で建設する計画を発表した。檀国大のムン・ジュヒョン・エネルギー工学科教授は「カナダはSMR許認可システムが整っていて韓国が進出しやすい市場」と話した。
「脱脱原発」を掲げる尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は2030年までに原発10基輸出、2027年までに原発設備輸出5兆ウォン(約5460億円)を達成するという目標だ。また、エジプト・インド・オランダなどには「原発セールス」のための商務官11人を次々と派遣することにした。ただ、SMRの場合、資機材のほか付加価値が高い炉型の輸出まで狙うには「革新型小型モジュール原子炉(i-SMR)」研究開発(R&D)を加速させる必要がある。
スウェーデンは脱原発を撤回、カナダはSMR拡大…韓国にチャンス(1)
この記事を読んで…