韓流は韓国文化に対する関心を越えて憧憬に至っている。昨夏パリで行った学術講演を機に会った現地ハングル学校の校長はフランスでは韓国語が中国語、日本語を抜いて第2外国語に浮上していると伝える。
このような流れに合わせて、今月8日ソウルでは全世界240カ所余りで運営されている世宗(セジョン)学堂の韓国語教員が集まる「世界韓国語教育者大会」が開かれる。このような「Kカルチャー」韓流の流れは世界有名博物館で観覧客の足を自然に韓国室に向かわせる。だが、ロンドンの大英博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、パリのギメ東洋美術館の韓国室に立ち寄った観覧客は韓国の伝統美術に対する感動どころか、かえって大きな失望を抱いていく。すぐに横にある中国館や日本館に比べて規模がひどく小さく、展示遺物も貧弱なことにも頭をかしげさせる。
昨年10月、世界最大工芸博物館であるロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館では「韓流!ザ・コリアンウェーブ(Hallyu! The Korean Wave)」というタイトルの展示会が開かれたが、英国にいた知人がこの展示会を見て「今私たちは韓流ファンダムを自慢する展示よりも韓流のルーツを見せる企画展が絶対的に必要だ」と訴えた。
親韓派美術史家であるクリーブランド美術館の元学芸室長であるマイケル・カニンガム氏は1979年から3年間米国7大都市を巡回した「韓国美術5000年展」を見てはじめて、西欧の東洋美術史専攻者も韓国美術史の伝統が優れていることを知るようになったと述懐したことがある。カニンガム氏の告白は、美術品がその国の文化と歴史を語る具体的な「物質文化の外交官」役も果たす点を確認させる。
そのような意味で私たちは改めて韓国美術史の真髄として「韓国美術5000年展」を開催し、パリ・ロンドン・ニューヨークなどを巡回して「Kカルチャー」の根底には長い文化的伝統があったことを誇って確認させながら、韓流が今後も末永く、勢いよく流れるように助けなければならない。
兪弘濬(ユ・ホンジュン)/本社コラムニスト・明知(ミョンジ)大学美術史学科碩座教授
【コラム】「Kカルチャー」韓流のもう片方の空間が大きい(1)
このような流れに合わせて、今月8日ソウルでは全世界240カ所余りで運営されている世宗(セジョン)学堂の韓国語教員が集まる「世界韓国語教育者大会」が開かれる。このような「Kカルチャー」韓流の流れは世界有名博物館で観覧客の足を自然に韓国室に向かわせる。だが、ロンドンの大英博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、パリのギメ東洋美術館の韓国室に立ち寄った観覧客は韓国の伝統美術に対する感動どころか、かえって大きな失望を抱いていく。すぐに横にある中国館や日本館に比べて規模がひどく小さく、展示遺物も貧弱なことにも頭をかしげさせる。
昨年10月、世界最大工芸博物館であるロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館では「韓流!ザ・コリアンウェーブ(Hallyu! The Korean Wave)」というタイトルの展示会が開かれたが、英国にいた知人がこの展示会を見て「今私たちは韓流ファンダムを自慢する展示よりも韓流のルーツを見せる企画展が絶対的に必要だ」と訴えた。
親韓派美術史家であるクリーブランド美術館の元学芸室長であるマイケル・カニンガム氏は1979年から3年間米国7大都市を巡回した「韓国美術5000年展」を見てはじめて、西欧の東洋美術史専攻者も韓国美術史の伝統が優れていることを知るようになったと述懐したことがある。カニンガム氏の告白は、美術品がその国の文化と歴史を語る具体的な「物質文化の外交官」役も果たす点を確認させる。
そのような意味で私たちは改めて韓国美術史の真髄として「韓国美術5000年展」を開催し、パリ・ロンドン・ニューヨークなどを巡回して「Kカルチャー」の根底には長い文化的伝統があったことを誇って確認させながら、韓流が今後も末永く、勢いよく流れるように助けなければならない。
兪弘濬(ユ・ホンジュン)/本社コラムニスト・明知(ミョンジ)大学美術史学科碩座教授
【コラム】「Kカルチャー」韓流のもう片方の空間が大きい(1)
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