李康仁（イ・ガンイン）がサッカー・フランス１部リーグのパリ・サンジェルマン（ＰＳＧ）で活躍するチームメイトのネイマールとともに釜山（プサン）に到着した。

ルイス・エンリケ監督率いるＰＳＧ選手団は２日に日本を離れ金海（キムヘ）国際空港を通じて入国した。ＰＳＧのＴシャツと帽子を着用した李康仁はサングラスをしたネイマールをはじめマルキーニョス 、ジャンルイジ・ドンナルンマらチームメイトとともに帰ってきた。李康仁はファンらにサインをした。

ＰＳＧは３日午後５時から釜山アシアードスタジアムで全北現代と親善試合を行う。ＰＳＧ選手団はこの日同スタジアムでオープントレーニングを実施する。


これに先立ち李康仁はＰＳＧが日本ツアーで行った３試合すべて欠場した。先月２２日のプレシーズン試合中に内ももの筋肉を負傷した影響だ。１日のインテル・ミラノ戦でのウォーミングアップ時に全力疾走まで見せた李康仁は、今回の全北戦には出場する可能性が大きい。その場合、李康仁は６月に釜山でサッカー韓国代表としてペルー戦に出場してから４８日ぶりにＰＳＧのユニホームを着て韓国のファンの前に立つ。

先月ＰＳＧに移籍した李康仁の人気は大きいが、彼のユニホームはＰＳＧのベストセラーのひとつだ。スペインメディアのマルカは「先週ソウルにオープンしたＰＳＧショップに長い行列ができ、販売率は７０％に達する。パリのシャンゼリゼ通りにあるショップの販売量も期待以上」と伝えた。ＰＳＧ関係者は「球団初めてのアジア出身の立派な選手のおかげで市場も拡張できる」と話した。これに先立ちフランスＲＭＣスポーツもやはり「日本のＰＳＧショップで李康仁のユニホームが最も多く売れ、その次がネイマールとマルキーニョスの順」と伝えた。

ＰＳＧはホームページのメイン画面からレアル・マドリード移籍説が出ているキリアン・エムバペを外し、ネイマールと李康仁ら５人の選手の写真を上げた。エムバペがプレシーズン遠征メンバーから除外された中で、スペイン語が通じる李康仁とネイマールはいつも一緒におり仲の良さを見せつけている。李康仁がトレーニング中にネイマールの尻を蹴ったり、ネイマールがベンチで隣に座った李康仁の髪をつかむいたずらをしたり、両者に笑いが絶えなかった。

３月に足首の手術を受けたネイマールも李康仁と同じく日本ツアー３試合すべて欠場した。高いチケット代にもかかわらずネイマールが１試合も出ないため、日本では「ネイマールはお好み焼きを焼きにきたのか」として失望する声も出てきた。

１年２カ月ぶりに訪韓するネイマールは韓国では大きな歓待を受ける見通しだ。ネイマールが昨年６月にソウルで開かれたブラジル対韓国の親善試合で足の甲がはれたのに７８分間出場して最善を尽くし、２０１９年のユベントス訪韓時の試合でベンチを守るだけだったクリスティアーノ・ロナウドと比較され大きな好感を得た。

ＰＳＧは日本ツアー３試合で２敗１分けにとどまった。華麗な個人技を持つネイマール、創意的なパスを刺す李康仁の必要性がさらに重要になった。ＦＣバルセロナを離れＰＳＧに移籍が有力なウスマヌ・デンベレが李康仁を押し出しレギュラーの座を奪うだろうという予想も出ている。李康仁がコンディションさえ良ければ新シーズンを控え自身の真価を見せる必要がある。

一方、相手チームの全北もシーズン中だがビッグクラブを相手に経験を積む機会だ。全北の攻撃手文宣民（ムン・ソンミン）がＰＳＧ選手団の前でピョンピョン跳びはねる「管制塔パフォーマンス」を見せるかも関心事だ。