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北朝鮮、韓国人権状況を批判する冊子発刊…「韓国人権報告書」で対抗

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の国旗

北朝鮮が最近、韓国政府がまとめた「北朝鮮人権報告書」と類似した韓国の人権状況を批判する冊子を発刊していたことが30日、分かった。

労働党統一戦線部傘下の平壌(ピョンヤン)出版社は21日、韓国側の人権状況を批判した「人権凍土帯」と題した本を発刊した。

計95ページのこの本は、見出しに「人間の政治的自由と初歩的な生存の権利まで完全に蹂躙する世界最悪の人権不毛地、人権凍土帯である南朝鮮(韓国)の人権の実態を暴く」と書いた。


内容は▽相変わらず抹殺される社会・政治的権利▽無残に踏みにじられる経済・文化的権利▽犯罪と女性軽視、破倫覇徳の蔓延▽侵略者の軍靴の下でうめき声を上げる人権の4テーマに分かれている。

これは統一部が3月末にまとめた「2023北朝鮮人権報告書」を露骨に真似したものだ。北朝鮮人権報告書は▽市民的・政治的権利▽経済的・社会的・文化的権利▽脆弱階層▽政治犯収容所・国軍捕虜・拉致者・離散家族--など4つのテーマだった。

北朝鮮はこの冊子で一部の事例を挙げ、韓国社会が高い自殺率と失業難、労働災害、女性・障害者差別、児童虐待などでいっぱいになっているように描写した。

在韓米軍についても「数十年間、南朝鮮の空や地、海を自分のもののように占め、環境汚染や殺人、強盗など各種犯罪を犯している」と主張した。

北朝鮮は政府が北朝鮮人権報告書を発刊した直後から宣伝メディアを動員して「謀略と捏造」と反発してきた。

このような非難は最近まで続き、宣伝メディア「こだま」は22日、「韓国側は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府に入って『人権抹殺地獄』になった」とし、「(韓国側が)誰かの人権を云々とすること自体がつじつまが合わない」と非難した。

北朝鮮は国際人権団体フリーダムハウスが3月に発表した「2023世界自由報告書」で自由指数100点満点で3点を獲得し、世界最下位にとどまった。韓国は総点83点で「完全に自由な国家」に分類された。



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