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「梅雨終わり」で安心? スーパー台風、韓半島にも影響か…日本に向かう台風6号に緊張

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

台風6号「KHANUN(カーヌン)」の予想進路。[写真 韓国気象庁]

梅雨が明けて気温が大きく上昇した27日、韓国のほとんどの地域に猛暑特報が発表された。この日夜には台風6号「KHANUN(カーヌン)」が発生して北上するなど、本格的な台風シーズンを予告して猛暑と台風の両方に備えなくてはならないようだ。

韓国気象庁はこの日、ソウルの日中の最高気温は32.2度を記録し、江原江陵(カンウォン・カンヌン)は平年に比べて6度以上高い35.4度まで上昇したと明らかにした。世宗(セジョン)や光州(クァンジュ)・大邱(テグ)など一部地域には最も高い段階である猛暑警報が発表された。猛暑警報は体感温度35度以上の状態が2日以上続くと予想される場合に発令される。

梅雨明けと同時に猛暑がやってきたのは停滞前線を北に押し上げた北太平洋高気圧が韓半島(朝鮮半島)の上に居座り、強い日差しによる気温上昇とあわせて高い湿度が維持されているためだ。気象庁は「湿度が高くて当分は全国のほとんどの地域で最高体感温度が33度以上に上昇して非常に蒸し暑くなる」とし「温熱疾患が発生する可能性があるため、水分をこまめに取って激しい野外活動はできるだけ自制してほしい」と呼びかけた。


不安定な大気によって全国各地は29日まで強いにわか雨が降るところもあるとみられる。ただしにわか雨がやむと再び気温が急速に上昇して蒸し暑くなり、夜も気温が下がらず熱帯夜になるところも多くなる見通しだ。

◇今夜台風6号発生…沖縄まで北上

最近台風が相次いで発生するなど本格的な台風シーズンが始まったのも心配ごとだ。気象庁はこの日、「27日午前9時現在、グアム西南西約580キロ付近の海上にある熱帯低気圧10号は夜のうちに台風6号『KHANUN』に発達すると予想される」と明らかにした。KHANUNはタイが提出した名前でトロピカルフルーツの一種類だ。

台風6号は勢力を次第に大きくしながら北上し、来月1日午前には沖縄の西約250キロの海上まで到達するなど韓半島にさらに近づくものとみられる。これに先立って発生した台風5号「DOKSURI(トクスリ)」は台湾の西側海上を通過して28日午前に中国南部地域に上陸することが予想されている。

来月1日以降、台風6号の進路は不確実性が非常に高い状況だ。世界各地の数値モデルもそれぞれ違った経路を予測している。現在北太平洋高気圧が韓半島を覆っていて台風は高気圧の外縁に沿って中国に上陸する可能性が高いが、済州(チェジュ)など一部地域に影響を及ぼす可能性も排除することはできない。

結局来月初めに北太平洋高気圧がどれだけ勢力を広げるかが、台風6号が韓半島に影響をもたらすかどうかを決めるものとみられる。

気象庁国家台風センターのイ・ギョンホ事務官は「平年に比べて中緯度海水面の温度が高く、台風が北上しながら徐々に発達するとものと予想される」とし「気圧系の流れや台風移動速度によって進路が変わる可能性があり、まださまざまな変数が残っている」と説明した。

◇エルニーニョ影響でスーパー台風への発達も

台風6号が通過しても安心することはできない。その後も熱帯海域で台風が立て続けに発生して北上することが予想されているためだ。普通8月は台風の影響が最も大きい時期だ。最近30年間、8月に平均5.6個の台風が発生し、1.2個が韓国に影響を及ぼした。

特に今年はエルニーニョ現象などの影響でスーパー台風が発生して韓半島にも大きな影響を与えるかもしれないという心配の声がある。済州大学台風研究センターのムン・イルジュ・センター長は「エルニーニョの時期には台風が発生する位置が東南側に偏るため、長距離を移動してより強く発達する場合がある」とし「これまで歴代級に強い台風はエルニーニョ時期に発達することが多く、8~9月に台風の道が開かれるようになれば韓国に来るかもしれないので備えが必要だ」と話した。



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