韓国各地を襲った水騒動で40人余りが命を失うなど人命・財産被害が続出している。国民が大変な時間を過ごしている渦中に、政界の不適切な言動と身の処し方が罹災民の辛さを倍増させて国民から公憤を買っている。野党「共に民主党」の金宜謙(キム・ウィギョム)議員は一昨日「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がウクライナに行って取った言動は我々祖国と民族の運命を宮坪(クンピョン)地下車道に押し込むのと同じ」と話した。尹大統領のウクライナ訪問を批判しようとして、14人の命が無念に奪われた惨事を引用したのだ。大切な家族を失った遺族の痛みまで政争に利用しているという批判が強まると、金議員はSNSに「不適切な言及をしたことは私の落ち度だ。遺族に謝罪の言葉を伝える」と書いたが、言動にはくれぐれも留意しろという党内の指摘が続くなど余震は続いている。
与党要人も例外ではない。国民の力所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱(テグ)市長は慶尚北道地域の土砂崩れが起きた15日、大邱八公山(パルゴンサン)ゴルフ場でゴルフをしていたことが分かり問題となった。ところで洪市長はソーシャルメディアを通じて「大邱は水害被害がなく、比較的自由に週末を送っている。週末にゴルフをしてはいけないという規定が公職社会にどこにあるのか」と反論して火に油を注いだ。一昨日は記者団に「あらをひとつ探したと言って蜂の群れのように飛びかかったからといって大人しくなる人間か」と言い返したのに続き、再度ソーシャルメディアに「まだ国民情緒法に寄り添って政治をするのはちょっとなと思う」と書いた。
真相把握に着手した国民の力指導部では「公職者が社会的指弾の対象になっても反省するすべも知らない開き直りの形態」〔金炳玟(キム・ビョンミン)最高委員〕という厳しい叱責が出てきた。オンライン上には「国民情緒が嫌なら政治をするべきではない」という嘲弄混じりの批判文が相次いだ。
あきれるのはここで終わらなかった。一昨日、忠清南道(チュンチョンナムド)水害現場を視察した国民の力の金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表が特別災難地域宣言を検討するというと、同行した鄭鎭碩(チョン・ジンソク)議員が「さあ、拍手を一度お願いします」と言って拍手を誘導した。与党議員が被害農民の前で団体で手を叩くコメディのような珍風景が広がったのだ。また、元喜龍(ウォン・ヒリョン)国土交通部長官は牽引車が進入しなければならない道路の上でメディアインタビューに応じる様子がカメラに捉えられて議論になった。
今は何より追加水害の予防と被害の復旧に全力で集中しなければならない時期だ。特に茫然自失とした罹災民の喪失感に寄り添わなくてはならない。惨事と痛みを政争に利用しようとしたり、非常識な言動を繰り返したりするなら、どの国民からも理解を得られないだろう。そうした点で尹大統領の歴訪当時「大統領が今すぐソウルに駆けつけたとしてもその(水害)状況を大きく変えることはできない」と言った大統領室の認識も安易かつ無責任に見られるよりほかなかった。災難・安全のコントロールタワーを自認してきた尹大統領の約束とも相反するだけだ。
与党要人も例外ではない。国民の力所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱(テグ)市長は慶尚北道地域の土砂崩れが起きた15日、大邱八公山(パルゴンサン)ゴルフ場でゴルフをしていたことが分かり問題となった。ところで洪市長はソーシャルメディアを通じて「大邱は水害被害がなく、比較的自由に週末を送っている。週末にゴルフをしてはいけないという規定が公職社会にどこにあるのか」と反論して火に油を注いだ。一昨日は記者団に「あらをひとつ探したと言って蜂の群れのように飛びかかったからといって大人しくなる人間か」と言い返したのに続き、再度ソーシャルメディアに「まだ国民情緒法に寄り添って政治をするのはちょっとなと思う」と書いた。
真相把握に着手した国民の力指導部では「公職者が社会的指弾の対象になっても反省するすべも知らない開き直りの形態」〔金炳玟(キム・ビョンミン)最高委員〕という厳しい叱責が出てきた。オンライン上には「国民情緒が嫌なら政治をするべきではない」という嘲弄混じりの批判文が相次いだ。
あきれるのはここで終わらなかった。一昨日、忠清南道(チュンチョンナムド)水害現場を視察した国民の力の金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表が特別災難地域宣言を検討するというと、同行した鄭鎭碩(チョン・ジンソク)議員が「さあ、拍手を一度お願いします」と言って拍手を誘導した。与党議員が被害農民の前で団体で手を叩くコメディのような珍風景が広がったのだ。また、元喜龍(ウォン・ヒリョン)国土交通部長官は牽引車が進入しなければならない道路の上でメディアインタビューに応じる様子がカメラに捉えられて議論になった。
今は何より追加水害の予防と被害の復旧に全力で集中しなければならない時期だ。特に茫然自失とした罹災民の喪失感に寄り添わなくてはならない。惨事と痛みを政争に利用しようとしたり、非常識な言動を繰り返したりするなら、どの国民からも理解を得られないだろう。そうした点で尹大統領の歴訪当時「大統領が今すぐソウルに駆けつけたとしてもその(水害)状況を大きく変えることはできない」と言った大統領室の認識も安易かつ無責任に見られるよりほかなかった。災難・安全のコントロールタワーを自認してきた尹大統領の約束とも相反するだけだ。
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