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「クリミア半島侵攻なら核戦争」と警告した「プーチンの口」…オバマ氏と共にハンバーガー食べた仲(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドミトリー・メドベージェフ国家安全保障会議副議長(58)

「完全に狂った西側のため第3次世界大戦が近づいている」。

最近「プーチンの口」と呼ばれているロシアのドミトリー・メドベージェフ国家安全保障会議副議長(58)が11日、米国など西側に対してこのように非難した。北大西洋条約機構(NATO)がリトアニア・ヴィリニュス首脳会議でウクライナに対する長距離巡航ミサイルと戦車・装甲車の追加提供を約束するなど軍事支援拡大を決定したからだ。メドベージェフ氏の発言はNATOがロシアを刺激すれば西側とロシアが正面対立する第3次世界大戦を迎える可能性があるという警告の意味と解釈される。

メドベージェフ氏は昨年2月、ロシアがウクライナを侵攻して以降、西側とウクライナに対する激しい発言を続け、ロシアで最も大きい強硬スピーカーの役割をしている。メドベージェフ氏は昨年3月、SNSのテレグラムにチャンネルを開設した後、一日に少なくとも一度は強硬発言を載せている。


特に戦争以前までダブーとしてきた核関連の脅威にも言及している。「クリミア半島を侵攻すれば、地球全体の終末の『最後の審判の日(核戦争)』が来るはず」「核保有国(ロシア)が通常兵器の戦争で敗れる場合、核戦争が始まる」「より多くの武器を供与すれば核による終末シナリオの可能性が高まる」など表現も多彩だ。

わが国を狙った発言もした。4月に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がウクライナに対する武器支援の可能性を示唆したという報道が出ると、メドベージェフ氏は「韓国は代価を払うことになる」「韓国国民が北朝鮮で最新ロシア産武器を見ることになれば何と言うのか気になる」と脅迫した。

それだけではない。ウクライナ支援に率先するバイデン米大統領を「認知症になったおかしな老人」とし、ゼレンスキー大統領らウクライナ指導部に向けて「狂ったナチ麻薬中毒者集団」と表現した。メドベージェフ氏の過激発言に歓呼した人たちが彼のチャンネルに集まり、現在フォロワーは111万人にのぼる。

◆オバマ大統領とハンバーガー食べた「親西側」

メドベージェフ氏の大統領時代(2008-2012年)の姿を知っている人は彼の変身に驚いている。AFP通信、ガーディアン、フォーリンポリシーなど西側メディアはかつてロシアの開放に率先した穏健派だったメドベージェフ氏に何があったのかに注目した。

メドベージェフ氏は2008年にプーチン大統領の指名を受けて大統領に就任した。大統領連続3期禁止条項のためにプーチン氏がしばらく退き、メドベージェフ氏を後任者に選んだ。大統領になったメドベージェフ氏は経済自由化を進め、西側との関係改善のために注力した。2010年には米国を訪問し、オバマ大統領と「ハンバーガー昼食」をして話題になった。

当時、メドベージェフ氏は「典型的に米国的な興味深いところで昼食を一緒人した」と話した。オバマ大統領は「メドベージェフ氏は思慮深くて積極的な人」とし「21世紀のロシアを立派に引っ張っている」と称賛した。両首脳が深い関係を維持しながら両国は2010年に新戦略兵器削減条約(新START)を締結して戦略核兵器数を削減することにし、2012年にロシアは米国の支持を受けて世界貿易機関(WTO)に加盟した。

AFPによると、メドベージェフ氏は西側文化好きでも有名だった。米国出身のリンキン・パーク、英国出身のディープ・パープルなどが好きなロック音楽ファンだ。アーリーアダプターのメドベージェフ氏はアップル創業者、故スティーブ・ジョブズを尊敬した。訪米時にシリコンバレーを訪れてジョブズに会い、贈り物としてiPhone4を受けた。SNSの使用にも積極的で、ツイッター本社も訪問して認証ショットを載せた。

国民との意思疎通を広げ、独立メディアにも関心を見せた。ロシア反政府メディアのノーヴァヤ・ガゼータなどのインタビューにも応じた。名門レニングラード大(現サンクトペテルブルク大)で法学を専攻して教授になり民法などを教えていたメドベージェフ氏は、腐敗した官僚組織と劣悪な人権状況を革新するために司法改革も強調した。


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