卒業ガウンを着たある大学生がキャンパスのベンチにうつ伏せになっている。学士帽で顔を隠した他の学生は歩道と車道にかけて大の字で横になっている。卒業ガウンを着たまま、学校階段にばったりと倒れている学生もいる。これらすべては今年の卒業シーズンの間、中国現地のソーシャルメディアに投稿されて関心を引いた写真だ。中国大学生はなぜ笑顔や花束ではなく「ゾンビスタイル」の写真を残しているのか。
これに対してワシントン・ポスト(WP)は「最悪の就職難に疲れた中国大卒者の現実が反映されている」と伝えた。「ゾンビ卒業写真」を撮影した中国蘭州大学のある卒業生はWPに「未来に対する不安を表現した」と話した。この人物は今年初めからさまざまな企業に履歴書を出したが、1カ所すら合格できていない状態だ。
◇歴代最悪の青年失業…大学街には「ゾンビスタイル」流行
中国国家統計局によると、5月基準で16~24歳青年失業率は20.8%を記録した。中国が2018年関連統計を作成して以来、歴代最高値だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態以前の2018年12月10.1%と比較して倍増した。米国の6.5%、欧州連合の13.8%、韓国の5.8%より高い。
青年失業率が今後さらに上昇するだろうという展望も出ている。中国大学は主に6~7月に卒業式を行う。この7~8月になれば新規大卒者が就職市場に参入してくることになる。そのうえ今年中国大卒予定者は前年より82万人増加した1158万人で歴代最大規模だ。
北京のある大学を卒業した青年は、現地メディアに対して「今春から数百の履歴書を送ったが、書類合格率が10%にも至らなかった」とし「卒業と同時に失業者となる」と吐露した。香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は専門家を引用して「中国は1978年改革・開放以降、青年の就職が最も厳しい時期に直面した」と評した。
◇期待に沿えないリオープニング…採用市場、凍りつく
中国の高い青年失業率の背景には不安な経済展望がある。先月ゴールドマン・サックスは中国の今年経済成長率見通しを6%から5.4%に下げた。中国政府は昨年末にゼロコロナ政策を終わらせてリオープニング(経済活動再開)局面に突入した。今年1-3月期に瞬間的に回復傾向を示し、世界経済成長を牽引するだろうという期待まで登場した。
しかし5月に発表された消費と生産、輸出などの主要経済指標はこのような期待とは異なる状況だった。消費の主要尺度である小売販売は前年同月比12.7%増にとどまり、上昇幅が前月(18.4%)より低くなった。産業生産増加率は3.5%で前月に至らず、輸出は前年同月対比7.5%減少した。
経済回復が予想より鈍いため、企業も新規雇用に消極的だ。大卒者が好むアリババ・テンセント・バイドウなどビックテック企業は政府のゼロコロナ政策と大々的な規制余波ですでにそれぞれ数千から数万人を減員した。
中国の青年失業率は政府が強力な封鎖政策を展開した2020年から悪化し始めて2021年6月以後、14%以下から離れなくなっている。就職も結婚もあきらめた韓国のN放世代のような「躺平(タンピン・寝そべり)族」という言葉もこのころ発生した。
中国の閉鎖的な対外政策も青年雇用に悪影響を及ぼしている。啓明(ケミョン)大学人文国際大学のイ・ジヨン教授は中央日報に「中国が制定・強化した対外関係法や反スパイ法などの余波で、海外資本の対中国投資が萎縮して、グローバル企業の脱中国化が加速化するだろう」と展望した。
ゾンビ写真を取り残飯弁当を食べる…中国青年の背筋が凍るような警告(2)
これに対してワシントン・ポスト(WP)は「最悪の就職難に疲れた中国大卒者の現実が反映されている」と伝えた。「ゾンビ卒業写真」を撮影した中国蘭州大学のある卒業生はWPに「未来に対する不安を表現した」と話した。この人物は今年初めからさまざまな企業に履歴書を出したが、1カ所すら合格できていない状態だ。
◇歴代最悪の青年失業…大学街には「ゾンビスタイル」流行
中国国家統計局によると、5月基準で16~24歳青年失業率は20.8%を記録した。中国が2018年関連統計を作成して以来、歴代最高値だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態以前の2018年12月10.1%と比較して倍増した。米国の6.5%、欧州連合の13.8%、韓国の5.8%より高い。
青年失業率が今後さらに上昇するだろうという展望も出ている。中国大学は主に6~7月に卒業式を行う。この7~8月になれば新規大卒者が就職市場に参入してくることになる。そのうえ今年中国大卒予定者は前年より82万人増加した1158万人で歴代最大規模だ。
北京のある大学を卒業した青年は、現地メディアに対して「今春から数百の履歴書を送ったが、書類合格率が10%にも至らなかった」とし「卒業と同時に失業者となる」と吐露した。香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は専門家を引用して「中国は1978年改革・開放以降、青年の就職が最も厳しい時期に直面した」と評した。
◇期待に沿えないリオープニング…採用市場、凍りつく
中国の高い青年失業率の背景には不安な経済展望がある。先月ゴールドマン・サックスは中国の今年経済成長率見通しを6%から5.4%に下げた。中国政府は昨年末にゼロコロナ政策を終わらせてリオープニング(経済活動再開)局面に突入した。今年1-3月期に瞬間的に回復傾向を示し、世界経済成長を牽引するだろうという期待まで登場した。
しかし5月に発表された消費と生産、輸出などの主要経済指標はこのような期待とは異なる状況だった。消費の主要尺度である小売販売は前年同月比12.7%増にとどまり、上昇幅が前月(18.4%)より低くなった。産業生産増加率は3.5%で前月に至らず、輸出は前年同月対比7.5%減少した。
経済回復が予想より鈍いため、企業も新規雇用に消極的だ。大卒者が好むアリババ・テンセント・バイドウなどビックテック企業は政府のゼロコロナ政策と大々的な規制余波ですでにそれぞれ数千から数万人を減員した。
中国の青年失業率は政府が強力な封鎖政策を展開した2020年から悪化し始めて2021年6月以後、14%以下から離れなくなっている。就職も結婚もあきらめた韓国のN放世代のような「躺平(タンピン・寝そべり)族」という言葉もこのころ発生した。
中国の閉鎖的な対外政策も青年雇用に悪影響を及ぼしている。啓明(ケミョン)大学人文国際大学のイ・ジヨン教授は中央日報に「中国が制定・強化した対外関係法や反スパイ法などの余波で、海外資本の対中国投資が萎縮して、グローバル企業の脱中国化が加速化するだろう」と展望した。
ゾンビ写真を取り残飯弁当を食べる…中国青年の背筋が凍るような警告(2)
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