福島原発に面する海 [中央フォト]
国民の力のシンクタンク「汝矣島(ヨイド)研究院」の院長である朴洙瑩(パク・スヨン)議員と汎市民社会団体連合・公正言論国民連帯が主催したこの日の討論会には、環境・医療・言論など幅広い分野の専門家が出席した。討論会は大学生や会社員など国民が、パネルとして出席した専門家に直接質問して答弁を聞く形式で進められた。
パネルとして参加したソウル大病院核医学科のカン・ゴンウク教授は「私は放射性物質を患者に投与して診断、または治療している。普通どの程度を投与するかというと、治療のために70億ベクレル、一般的な診断、認知症やがん疾患このようなものは1億ベクレル」とし「福島(汚染水)三重水素(トリチウム)は1500ベクレルだ。実際のところ意味がない」と主張した。
続いて「汚染水が放流された時、韓国国民が1年基準の線量である1ミリシーベルトと同じくらい被ばくするには6000億年という時間がかかる」とし「漁民が6000億年間生きる中で被ばくする場合に1ミリシーベルトだ。韓国で6000億年も生きる人がいるだろうか」と反問した。続いて「子どもの場合、危険ではないかという質問が多いが、600億年も生きる子どもがいるのか」とまた反問した。
ソウル大原子力政策センターのパク・サンドク首席研究委員も「2011年(福島原発)事故のとき、今よりも1000倍多くの放射能物質が2年間に何の対策もなく漏れていたが、現在まで韓国の海に何の影響もなかった」とし「今は1000分の1水準の放射能物質を20年かけて徐々に放出するということだが、何か問題があるだろうか」と話した。
専門家はただし、国民の不安症を考慮して「天気予報のようにリアルタイム東海(トンへ、日本名・日本海)・西海(ソヘ、黄海)・南海(ナムへ)の主要海上地域の遠海と近海の放射能汚染程度を測定して国民に知らせよう」とし、常設「国民モニター委員会(仮称)」の構成および該当委員会組織のための官民・政府による協議体の発足を提案した。
国民の力は汚染水放流阻止を求める共に民主党の形態を批判した。朴議員は「国際原子力機関(IAEA)の発表があったのに民主党が信じないで怪談をまき散らしている」とし「何の科学的根拠も数値もなく、国民の不安だけを話す無責任な形態」と指摘した。金相勲(キム・サンフン)議員も「IAEAが(汚染水放流は)問題ないと明らかにしたにもかかわらず、科学的ファクトを傾聴せずに国民を扇動するのに忙しい民主党とその勢力は今後も相当期間国民の恐怖心を助長するだろう」と批判した。
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