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「プーチン氏、情報機関にプリゴジン氏暗殺指示」…関連事業没収にも着手

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

プーチン大統領(左)と彼の恋人として知られるアリーナ・カバエワ氏。[ツイッター キャプチャー]

ロシアのプーチン大統領がロシア連邦保安局(FSB)にプリゴジン氏に対する暗殺を命令したというウクライナ側の主張が出てきた。プリゴジン氏は先月24日にロシア国内で武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルグループの創設者だ。

CNNとニューズウイークなどが2日に伝えたところによると、ウクライナ国防省国防情報局のブダノフ局長はあるオンラインメディアとのインタビューで「FSBがプリゴジン氏を暗殺せよとの指示を受け進行中であると把握した」と話した。

ブダノフ局長は「FSBの暗殺計画はすべて速やかになされるのではなく適切な接近方法を備えて大規模作戦を敢行する段階に到達するには時間が多少かかるだろう」とした。その上で「FSBがプリゴジン氏除去の任務を成し遂げられるかは時間がたてばわかるだろう」と付け加えた。ただ彼はこうした主張の具体的な根拠は提示しなかった。


ある情報分析家はニューズウイークに「プーチン大統領は極端な民族主義者の反発の可能性が低いと判断される時期まで待ってプリゴジン氏除去に出るだろう」と話した。

こうした中、プーチン大統領がプリゴジン氏の事業没収に着手したとウォール・ストリート・ジャーナルが2日に報道した。これまでプリゴジン氏はプーチン大統領の権力を背に多様な事業を展開してきた。

報道によると、FSB要員はサンクトペテルブルクにあるワグネルグループ本部事務室などを家宅捜索した。またFSBはプリゴジン氏の事業のうち核心とされるパトリオットメディアグループのコンピュータとサーバーを押収した。この会社はクレムリンの立場をソーシャルメディアで拡散し、コメント部隊を動員して2016年の米国大統領選挙に介入した疑惑を受けている。

同紙はパトリオットメディアグループの新たなオーナーがナショナルメディアグループになる可能性があると伝えた。ナショナルメディアグループはプーチン氏の恋人として知られる新体操国家代表出身のアリーナ・カバエワ氏が率いている。外信によるとカバエワ氏とプーチン大統領の間には少なくとも3人の子どもがいる。

西側の専門家らはプリゴジン氏が管理してきた事業者を100件以上と推定する。このため同紙は「政府が巨大企業帝国を飲み込もうとする珍しい試み」と指摘した。

これに先立ちロシア大統領府は反乱後にワグネルグループのソーシャルメディアチャンネルを遮断した。また、プリゴジン氏の事業であるコンコルドの複数の子会社を急襲し、銃器、偽造旅券、現金と金塊など4800万ドル相当を見つけ出した。

ロシア当局がワグネルグループの解体に本格的に乗り出した様相だ。同紙はロシア大統領府の支援を受ける新たな軍事契約企業などがワグネルの戦闘員とハッカーに対する抱き込みに出たと伝えた。この日ワグネルグループはテレグラムを通じ1カ月間にわたり戦闘員の募集を中断すると明らかにした。これに先立ちウクライナのゼレンスキー大統領は1日に、ロシアの侵攻後に東部戦線だけでワグネルグループの戦闘員2万1000人を射殺したと明らかにした。

一方、バイデン米大統領が9~13日に欧州を歴訪するとホワイトハウスがこの日発表した。バイデン大統領は11~12日にリトアニアのビリニュスで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加する。今回のNATO首脳会議はウクライナが反撃を始めた状況でワグネルグループの武装反乱事態まで発生し、ウクライナ戦争の状況が複雑になった中で開かれ注目される。

AP通信は「バイデン大統領の今回の歴訪目的はウクライナに対するNATO支援督励」と伝えた。これに先立ちNATOのストルテンベルグ事務局長は、今回のNATO首脳会議には韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドのアジア太平洋4カ国の指導者全員が参加すると明らかにした。バイデン大統領は10日には英国でチャールズ3世国王、スナク首相らと会う予定だ。



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