北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟に死活をかけたスウェーデンのクリスターソン首相が米国を訪問する。

米ホワイトハウスは１日、「バイデン大統領はスウェーデンとの緊密なきずなを強化するために５日にホワイトハウスにクリスターソン首相を迎えるのを待ちこがれている」と明らかにした。

ホワイトハウスは「両首脳は増加する安全保障協力を検討し、スウェーデンができるだけ早くＮＡＴＯに合流しなければならないという見方を再確認するだろう。ロシアの残忍な侵略戦争に直面したウクライナを支援し、中国に対する大西洋諸国の共助をさらに強化するための共同の約束について話し合う」と説明した。


続けて「新興技術だけでなく気候変動を扱うための緊密な共助に対しても意見を交わすだろう」と付け加えた。

スウェーデンはウクライナ戦争後にＮＡＴＯ加盟を申請したが、トルコの反対の中で手続きが遅々として進まない状況だ。

今週ＮＡＴＯの仲裁によるスウェーデンとトルコのハイレベル会合を控え賛成を引き出せるだろうという期待が大きくなっているが、最近起きたコーラン焼却事態でまた別の障害に直面した。

最近スウェーデンの首都ストックホルムではイスラム教の聖典であるコーランを焼却するデモが発生し、このデモを当局が許可していたことが明らかになりトルコが大きく反発している。

これに対しクリスターソン首相は「合法的なことが常に適切なのではない」という公式の立場を出し火消しを試みている。

米国とスウェーデンは１１日からリトアニアのビリニュスで開かれるＮＡＴＯ首脳会議を契機にスウェーデンのＮＡＴＯ加盟を終えたいという立場だ。